りつこの読書と落語メモ

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新・幻想と怪奇

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)

★★★★

恐怖とは、人類が知能をもった瞬間から、その生活のすべてについてまわる根源の感情である。人類は常に、恐怖におののき、恐怖に学び、恐怖を楽しんできた。女遊びの絶えない夫に妻が放つ痛烈な一撃。未開の惑星に不時着した乗組員の想像を絶する体験。何気ない万引事件に発する途方もない危機。囚われた恋人たちを襲う残虐極まりない拷問。史上最も有名な殺人鬼を父に持った意外な人物。銀幕の裏側に誰にも知られず隠されてきた秘密。そして、平凡な日常に不意に現われる幽霊たち…マシスン、ブロックら巨匠たちの知られざる逸品から、ティンパリー、バレイジら忘れられた名人たちの傑作、さらには埋もれた名作やマイナー作家の一発芸まで、恐怖と戦慄の短篇17篇が大集合!編者のライフワークともいうべき伝説のアンソロジー・シリーズが最新版で登場。

新とはいうけれど、それは復刊という意味の新なので、収められているのは主に1950年〜60年代の作品。
時代を感じさせるというか、安心して読めるというか。ホラーを安心して読めるというのは褒め言葉にはならないか…?
いやでも面白かった。ホラーはあんまり得意じゃないけど、こういうのは嫌いじゃない。大きな声でぎゃーぎゃー怖がらせるんじゃなく、小さな声でちょろっと語られた物語がなぜか妙に頭を離れなくて怖い、みたいな感じ。

「闇が遊びにやってきた」(ゼナ・ヘンダースン
好き好き!ゼナ・ヘンダースン
以前奇想コレクションで読んで以来のお気に入りなんだけど、他の作品はほとんど絶版になっちゃってるんだよねぇ…。
これはいかにもヘンダースンらしい作品だなぁ。面白いけどこわい。

「思考の匂い」(ロバート・シェクリイ
ユーモアSFなんてジャンルがあるんだねー。銀河ヒッチハイク・ガイド とかも同じジャンルなのかな。
いやこのばかばかしさはいい!面白い!

「奇妙なテナント」(ウィリアム:テン)
これは面白いなぁ。この中で一番好きかもしれない。こういう不条理、なんかすごくよくわかる。