ロードムービー
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: 単行本
- クリック: 18回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用…。それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の三編を収録。涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。
「スロウハイツの神様」に次ぎ、私にとったら二冊めの辻村深月作品。
3編が収められた短編集なんだけど、いやぁこれがどれも良かった…。
実はどれも「ぐわっ」とくるポイントがあって、読んでいて突然どばっと涙が出てしまって、困った困った。
どの小説にも、ちいさい人(小学生、中学生)のひたむきさと無力感がとても上手に描かれていて、あの頃の気持ちがものすごくリアルに思い出されて、それが痛い痛い。
でもそれを見つめる大人の視線がとても温かくてそこに救われる。
寂しさとあたたかさを描くのがとても上手な作家さんだなぁ…。かなり好き。他の作品も読んでみよう。