りつこの読書と落語メモ

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パレード

パレード (幻冬舎文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

★★★★★

都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。

「悪人」が面白かったので、コツコツと読んでみようと思っている吉田修一
もともとどういう小説を書く人なのか、この小説がどういうジャンルに入るのかわからないまま読み始め、「おおお。こういう爽やかな小説も書く人なんだ!」と途中まで大変楽しく読んだのだが…最後まで読んで、ぎょぎょぎょっ!!!や、やっぱり、この作家、一筋縄ではいかないのね…。

距離を保ちながらも、お互いを思いやる気持ちもあって、なかなかいい関係じゃない?
はたから見ているとなんだかよくわからないイマドキの若者も、こうやって中から描かれれば、自分たちと同じなんだな。わかるわかる。そんな気持ちで読んでいたんだけど。

いやぁ…そうかー。うーん…。結局、これが書きたかったのか、それともそれまでの他の若者たちのあれこれも描きつつ、こういう部分も描かずにはいられなかったのか…。よくわからないんだけど。
でも面白い小説だったなぁと思った、私は。嫌いじゃないな。うん。