不倫と南米
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2000/02
- メディア: 単行本
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吉本ばななが好きなのだ。静かな雰囲気、日常のちょっとした瞬間を宝物のように描くところ、それが私にはとても心地いい。
これは、南米と不倫をテーマにした短編集。1話ごとに、とてもすてきな絵と写真が挟まれている。
特に私が好きだったのは、「最後の日」。
祖母に死ぬ日を予言されていた女性が、まさにその日を南米で結婚したばかりの夫と迎えるという話なのだが、彼女が夫を思う気持ちがとてもかわいらしいのだ。
他どの話もみんな好きだったなあ。