りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場2月下席昼の部

2/24(月)、鈴本演芸場2月下席昼の部に行ってきた。
 
・り助「二人旅」
・花ごめ「狸札」
・アサダ二世 マジック
・歌武蔵 いつもの
・司「浮世床(夢)」
ロケット団 漫才
・甚語楼「新聞記事」
・琴調「朝妻船」
・正楽 紙切り
・さん喬「時そば
~仲入り~
・にゃん子・金魚 漫才
・小ゑん「下町せんべい」
・一朝「幇間腹
・南喬「猫の災難」
 
り助さん「二人旅」
わーい、り助さん!
り助さんの「二人旅」は何回か聞いたことがあって、淡々として前座さんらしい「二人旅」なんだけど、なんか時折以前はなかった激しさがちらり。
んん?なんだ?
なんかおばあさんの受け答えに一瞬狂気が…?あれ?気のせいかな、みたいな。
やはりこの方は計り知れない…何かとてもやりたい落語があるような…そんな気がする。気になる。
 
司師匠「浮世床(夢)」
浮世床(夢)」って結構好きな噺なんだけど、色っぽくてよかった~。
この芝居で初めて続けて司師匠を見たけど、芸がきれいで毎回違う噺をしてくれて、 好印象。なにせその前が毎日「面白くなくても笑え」「祝儀持ってこい」「今どき三千円で面白いことなんかないんです」の恫喝漫談なだけに…。浄化作用があってほんとにありがたかった。
 
甚語楼師匠「新聞記事」
明るくてすごく楽しい「新聞記事」。
天ぷら屋のたけさんの話を聞いたはっつぁんの喜ぶこと喜ぶこと。もうめちゃくちゃ嬉しそうだし、はっつぁんの前のめりがこちらにも伝わってきておかしくてしょうがない。
こんな噺がこんなに面白いってすごいな。
 
小ゑん師匠「下町せんべい」
江戸前へ憧れる男の子と下町のせんべいやのおじさんの会話がひたすらおかしい。
おじさんの口調がきれいな江戸弁でそれにいちいち反応する男の子がおかしいし、後半の展開もおかしくておかしくて。笑った笑った。
 
一朝師匠「幇間腹
若旦那も一八もからっとしているので気の毒さがなくてひたすらばかばかしくて楽しい。
テンポが良くて口調がよくて楽しいなぁ。
 
南喬師匠「猫の災難」
お酒のまうらから「猫の災難」。
休日、朝湯に行って帰ってきて、隣のおかみさんから猫のおこぼれの鯛の頭と尻尾をもらってご機嫌のくまさん。
酒が飲みてぇなぁとおもっているところに兄貴分がやってきて酒は俺が用意すると言ってもらえる。
お酒を前にしたくまさんが我慢しきれず湯呑で一杯。一杯飲んだあとに、ちらりと酒瓶を見る顔がたまらなくおかしい。
我慢できなくて二杯。その後「そうだ、あいつの分は別にしておいてやろう」に、ああ、もうここまでくるとだめなんだわーと笑ってしまう。
言い訳を考えつくと「もうそうするっきゃない」と腹をくくって全部飲み切って歌ったり寂しがったりするおかしさ
最初から最後まで幸せな休日感があふれていて、楽しかった!