りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

雷門小助六独演会

4/29(月)、上野広小路亭で行われた「雷門小助六独演会」に行ってきた。

・小助六 ご挨拶
・金かん「子ほめ」
・音助「鈴ヶ森」
・小助六「猫の災難」
~仲入り~
・悠玄亭玉八 幇間
・小助六「佃祭」

助六師匠 ご挨拶
初めての後援会主催の独演会ということでご挨拶。
とてもきちんとしているけどきちんとし過ぎていないところが小助六師匠の素敵なところ。チャーミング。
地元で応援してくれてる方々も多いんだろうな。

金かんさん「子ほめ」
とても達者な前座さんだなぁ。芸がきれい。何も余計なことを入れてないのにちゃんと面白い。好き。

音助さん「鈴ヶ森」
芸協の若手ってみんな文治師匠に教わってるのかな「鈴ヶ森」。そもそもこの噺が好きじゃないのでがっかりしてしまう。せっかくの音助さんなのに、と。私の好みの問題だけど。

助六師匠「猫の災難」
お酒のまくらから「猫の災難」。
初めての独演会の一席目で「猫の災難」っていいなぁー。
お酒を注ぐしぐさや飲むところがほんとにきれいで美味しそう。思わずごくり。(夜の落語会までの間が結構あるから昼飲みしよう、と決意)
酒飲みの勝手な言い分もリアルでおかしい。
明るく軽く楽しい落語。気負いもなくてふわっと楽しかった。

悠玄亭玉八さん 幇間
なんと本物・現役の幇間
とてもしゅっとしてきれいな男性で…おそらく結構お年を召されているのだろうけど、全くそういう風に見えない。
漫談から粋曲、都都逸声帯模写(歌舞伎役者、歴代首相)、踊り(「どうぞ叶えて」)と、洒脱だし色っぽいしきれいだし笑えるところもたくさんあるし、すごく素敵だ。
お座敷で遊ぶ、なんてことは一生ないだろうから、こういう芸を目の前で見られてほんとに幸せだった。

助六師匠「佃祭」
「悠玄亭玉八さん 、素敵でしょう?袖でじっくり見たかったから後援会のお金を使って呼んでもらっちゃいました」。
そうだと思いました。ありがとう、小助六師匠。

神信心のまくらから「佃祭」。
次郎兵衛さんに品があって優しさとざっかけなさもあって魅力的。
身投げを助けられた女性も女らしく柔らかく、亭主はいかにも小ざっぱりしている。
次郎兵衛さんが死んだと思い込んで働く町内の人たちはいかにも江戸っ子でおかしい。
テンポもよくてダレるところのないきれいな「佃祭」だった。