りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場正月二之席夜の部

1/18(木)、鈴本演芸場正月二之席夜の部に行ってきた。

・彦いち「遥かなるたぬきうどん(前半)」
・ホームラン 漫才
・さん助「馬のす」
・白酒「松曳き」
~仲入り~
・ペペ桜井 ギター漫談
・雲助「豆屋」
・ストレート松浦 ジャグリング
喬太郎「白日の約束」

さん助師匠「馬のす」
噺家は高座で嘘ばかりついてる。前に出た彦いち師匠(まくらでヒマラヤに登ったのに楽屋連中が無関心。「ヒマラヤ行く」と言ったらわさびさんは「今から?」、歌之介師匠は「チョモランマでしょ?…蜘蛛?(それはタランチュラ)」など)が言ってたのもみんな嘘ですから。
寄席では高座に積もった嘘を年末掘り起こして川に捨てに行く…。

…って、柄にもなく毒を吐いて客席が微妙な空気に…。おいおい。
そんなまくらから「馬のす」。

枝豆じゃなくてそら豆だったり、馬の尻尾を抜いた男が下戸だったり、普段聞くのと違う形。
もったいぶって話をする男の方じゃなく、馬の尻尾を抜いた方の男のイライラに焦点が当たっていたのが、私的には残念だったな。
馬のしっぽを肴に上がり込んだ友だちが、出された酒を悠々と飲んでつまみ食べながら毒にも薬にもならない話をするところが好きなんだよ。
なんとなくさん助師匠もやっていて楽しくなさそうだったような。うーん。

白酒師匠「松曳き」
落語なんていうのは意味のないどうでもいいような噺がほとんど。
先ほどのさん助さんがした噺も「だからなんだよ!」と言いたくなりますけど、しょうがないんです、そういう噺ばかりなんですから。

…白酒師匠、いじりながらも少しフォローしてくれてるようでもあり、ちょっとじーんとした。
ちょっとむずかしめのお客さん(ツボにはまるとすごく笑うけど、そのツボが少し難しい印象)を徐々に自分のペースにもっていって、素っ頓狂なお殿様と三太夫で客席全体をぐわっと爆笑の渦に巻き込んだのはさすがだったなー。かっこよかった。


雲助師匠「豆屋」
あまりにも豆屋さんがかわいそうなので嫌いな噺なんだけど、すごく面白かった。
豆屋を呼び込む男がバカみたいに大声で脅しもなんか遊びっぽいからなのかもしれない。
なにより雲助師匠がすごく楽しそうにされていて、それが見ていて伝わって来て楽しくなったのかもしれないなぁ。

平日の夜の寄席って空いてるイメージがあったけど、寄席、落語ブームとトリの喬太郎師匠の効果で満員の客席。
18時15分ぐらいに着いたら空いてる席を探すのが大変なくらいだった。
あんまりがらがらなのも気づまりだけど、こんなにも混んでてこんなにもお客さんの目当てがはっきりしていると、なんか気軽に聴きに行けなくなっちゃうなぁ…。
なーんて勝手な言い分なんだけど、ちょっとテンション下がっちゃった。