りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

キャメロン・ウォード「螺旋墜落」

 

★★

墜落まで60分。
イムループが尽きる前に
大惨事を食い止めろ。


英タイムズ紙
2024年度ベスト・スリラーに選出!

一気読み以外ありえない
ノンストップ航空SFサスペンス!

数学教師チャーリーの乗った旅客機は午前0時に墜落、乗客乗員は死亡した。
だがチャーリーは23:00に目を覚ます。そして機は再び午前0時に墜落した。
次に気がつくと時刻は23:01。彼女はタイムループに囚われたのだ。
墜落を阻止できるのは彼女ただひとり。
だが失敗のたびにループ開始が11:02、11:03、11:05、11:08と繰り下がってゆく

イムループ物と聞いて飛びついたんだけど、とにかく息子がバカすぎて…。まだ中学生とかならわかるんだけど、いい大人だぜ?
君がするべきなのは探偵雇って父親捜しじゃなく、母から本当の話を聞くことじゃなかったのか?
そしてこれだけ本気で止めてくれた人がいたのに、素敵な恋人もできたというのに、ヤバいカジノに通い続け飲んだくれてのっぴきならなくなるとは…危険察知能力なさすぎ。

とそっちが気になってしまい、ストーリーに夢中になれず。

墜落するところでループが始まってその開始時間が徐々に遅くなっていくところとか、何度もやり直して真相に近づくところとか、面白くないわけではなかったけど、それほど惹かれるものはなかった。

この結末に感動している人もいるみたいだけど、あーまたそうやって最後まで甘やかしてーと思ってしまった。


そもそも自分、サスペンスというジャンルも苦手なのかもしれない。私には合わなかった。