りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場9月下席昼の部 三遊亭金馬芸暦75年記念興行

9/21(月)、鈴本演芸場9月下席昼の部 三遊亭金馬芸暦75年記念興行に行ってきた。 11:40ぐらいに鈴本演芸場に行ってみてびっくり。すごい行列!!
金馬芸暦75年記念興行だから?シルバーウィークだから?わからないけど、前売り券を持っている人はどんどん入れて、当日券の人が行列を作っているので、これは入れるかしらと不安になる。
ひぃーまさかこんなことになっているとは。だったらもっと早く来て並べばよかったー。
支配人が「あと50(席)」と言っているのを見て、ぎゃーーと思ったのだが、とりあいず入場はできて、席も一人分なら前の方にも空きがあったので最前列へ。ほ〜っ。

・歌むい「子ほめ」
・時松「たらちね」
・仙三郎社中 太神楽
・金時「初天神
・市馬「狸賽」
ロケット団 漫才
・一朝「牛ほめ」
・さん喬「時そば
・小菊 粋曲
圓歌 漫談
〜仲入り〜
・ホームラン 漫才
・玉の輔「紙入れ」
・猫八&小猫 ものまね
・金馬「阿武松

時松さん「たらちね」
大好きな二ツ目さん。
学校寄席のまくら。小噺をやったんですけどまったく子どもにはわかってもらえなくて…とやった小噺がお客さんにドカンドカンうける。
お客さんのいじりかたがとても上手でいやらしくなくてすてき。
まくらで十分あたためて「たらちね」。伐りこんだショートバージョンだったけど楽しかった。

金時師匠「初天神
金時師匠の「初天神」は前にも見たことがあるんだけど、とにかく金坊がリアルでかわいい。金時師匠には男のお子さんがいらっしゃるのかな。
買ってほしくてニコニコ顔でお父さんの顔を見上げるところ、買ってくれ…買ってくれ…と声に出すとどんどん気持ちが高まって泣き顔に変わるところ、すごくチャーミングで思わず買ってあげたくなってしまう。楽しい。

さん喬師匠「時そば
2番目の男がまずいそばを食べさせられてむせたり、そばをぬちゃぬちゃ食べて箸で口の中をかきまわしながら「あーあーあー」と言うところなどが、小三治師匠のと同じ。これが柳家の「時そば」なのかなぁ、なんてぼんやり思ったり。

金馬師匠「阿武松
初日が満員札止めで大きな拍手に迎えられて本当にうれしそうな金馬師匠。
お相撲のまくらから「阿武松」。
金馬師匠のゆったりした語り口とこの噺がぴったりで、聞いていて胸がいっぱい…じーん…。
若い力士の純朴さ、宿屋の主人の優しさ、親方の器の大きさがじんわりと伝わってきて、じみじみよかった。
大きな拍手をもらって何度も頭を下げる金馬師匠が素敵で、来てよかった…としみじみ思った。