りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場8月下席夜の部(6日目)

8/26(月)、鈴本演芸場8月下席夜の部(6日目)に行ってきた。

・正楽 紙切り
・琴調「清水次郎長伝 お民の度胸」
・扇辰「団子坂奇談」
~仲入り~
・ニックス 漫才
・小里ん「長短」
翁家社中 太神楽
・さん助「らくだ」


琴調先生「清水次郎長伝 お民の度胸」
わー、また初めて聴く話!
都鳥一家に襲われて血だらけになりながら兄弟分の七五郎の家にたどり着いた石松。
七五郎は七松を押し入れに隠し血痕を全て落とすと女房のお民に家を離れるように言う。
しかしお民はここに残る、一緒に殺されればそれも本望だと言う。
都鳥一家が10名で押しかけてくると七五郎は「石松は昨日来たが今日は来てねぇ」と嘯く。
疑っている都鳥一家に向かってお民は…。

読み始めるとあっという間に任侠の世界に入ってしまうのに、最後は笑いも織り交ぜてくれる、このほどの良さ。
かっこいい~。


扇辰師匠「団子坂奇談」
落語というのはほんとにバカバカしいものです。今から申し上げるのはバカバカしいの中でもほんとにバカバカしいお話です。
そう断って「 団子坂奇談」。
初めて聴く噺。
すごくきれいで不気味で…ああ、こういう扇辰師匠は好きだな…。
聞いていてあれ?この展開、聞いたことがある?と思ったら、「腕食い」だ!

すごーく怖くてドキドキして最後にゲラゲラ!
最高だったー。


小里ん師匠「長短」
「長短」ほど演者によって好き嫌いが分かれる 噺はないんだけど、小里ん師匠のは好き好き大好き。
二人のやりとりが楽しくてかわいかった!


さん助師匠「らくだ」
前半の兄貴分の怖さと立場が逆転してからのコミカルさのギャップが大好き。
屑屋さんが酒を飲んで徐々に変わっていくところ。たっぷりやると説得力は増すけどじりじりしてくるんだけど、さん助師匠のは屑屋さんが飲むのは早くてあっという間に変貌(笑)。
でも、大家さんがらくだが死んだと聞いて「(らくだの)頭を潰せ」といった言葉に屑屋さんが腹を立てているというセリフで最初の「死んだら仏」という言葉に嘘がなかったことがわかる。

らくだを坊主にして菜漬けの樽に骨をぼきぼき折りながら入れるところは迫力満点。
そこから二人で担いで友達のやってる焼き場に担ぎ入れるところのスピード感!
途中でわやわやになるのもさん助師匠らしくて大笑い。
「ひや」のサゲまでやりきるところも大好きだ。

楽しかった!