りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

2018 桂扇生独演会

10/26(金)、池袋演芸場で行われた「2018 桂扇生独演会」に行ってきた。
談幸師匠目当てで行ったお芝居に出ていらして、なんかとってもチャーミング!と思い、それから寄席で見て「おもしろい!」と思っていた師匠。
もっとたっぷり見てみたいなぁと思っていたら、こんな会があったので寄席に行った時に前売りを買って、行ってみた。
なんとなくお客さんがたくさん来ているような気がして早めに行ってみたのだが案の定満員!すごいっ!

・市朗「牛ほめ」
・扇生「宗論」
・扇生「厩火事
~仲入り~
・扇生「らくだ」


扇生師匠「宗論」
客席を見渡して「満員ですね…。これなら私、帰りません」。
ぶわはははは。きっと今噺家さんはみんなこれ言ってるんだろうな。ジュリーの公演ドタキャンのニュース聞いて私もまっさきに思ったもの。「寄席は客が一人でもやるのに」。
今日は「らくだ」をネタ出ししているので…そしてこれが非常に長いので前半二席は軽くやります、と言って陰陽のまくら。
我々の楽屋で「陽」と言ったらにゃん子金魚先生。こちらが一番の陽。一方陰といったら小三治師匠。小三治師匠が入ってくるともう師匠の陰のエネルギーがすごくて、楽屋にいる連中もみーんな下を向いて同じように陰になっちゃう。
そんなまくらから「宗論」。
それはそれは陽気な「宗論」(笑)。若旦那の「ワレワレノーシンズルトコロノカミハー」に客席は大爆笑。
ばかばかしくて楽しかった。


扇生師匠「厩火事
お崎さんがとってもチャーミング。
旦那の話にいちいち突っかかる時の笑顔がとてもかわいくて思わず笑ってしまう。
間がいいからわかっていても笑ってしまう。
客席の反応もいいから相乗効果でどんどん面白くなる感じ。
よかったー。


扇生師匠「らくだ」
50分といっていたけどたっぷりの「らくだ」。とても楽しかった。
兄貴分は結構迫力があって怖い。
一方屑屋さんはとても気が小さそう。でも陽気だから見ていて結構楽しい。ああ、そうか。屑屋さんのキャラクターがこの噺全体の雰囲気を作るんだ!
そしてこの日はお客さんがとても陽気だったので、前半のちょっとした笑いどころでわっと笑いが起きる。
たいてい「らくだ」って前半はしーん…となって緊張感が走るけど、こんな風に前半から笑いが起きるとなんとなく聞いていて気楽でいいわ。

兄貴分が前半怖かっただけに、後半酒を飲んで立場が逆転したところの爽快感が大きい。
三杯飲んで「あなた…勧め上手なんだから」と嬉しそうに言う屑屋さん、最高。「よし決めた、今日は帰らねぇぞ」に兄貴分が慌てるおかしさがたまらない。
焼き場のところまでたっぷり…だったのも満足感が高い。

楽しかった!