孫物語
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/04/21
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「子どもより孫の方がかわいい」と言うけれど、そんなことは……ありました! あまり大きい声じゃ言えないけれど、こんなに楽しいことはない! 突如、男女男の孫がシーナ家のすぐそばに越してきた。はるか昔に書いた『岳物語』の息子・岳の子たちは小学生。本好き、おませさん、活動派の3人は、家の外でも室内でも、今日も何かをやらかしてくれる。71歳、イクジイ・シーナの奮闘スーパーエッセイ。
驚くほどフツウで面白くないところが面白い(笑)。
じいじいになって孫の成長を目の当たりにできる幸せに満ちている。
ムスコのことは距離感とか関わりかたに悩んだりと複雑な想いの吐露があったような記憶があるのだが、孫に関しては全肯定で可愛い、愛しい、ととっても分かりやすい。
でもそれがきっと親と祖父母とのちがいなんだろうな。
あれこれ心配したり自慢したりと孫バカ全開なのだが、それでもこうやって一緒にいられるのは人生のなかでほんの一時のことと達観しているところがやはりシーナマコトなのだなぁ。
大学生のころ大好きでエッセイや小説を読み漁り一度だけトークショーにも行ったことがあったシーナさん。
今もやっぱりかっこいいままで、自分の前を歩いていてくれることがとてもうれしい。