りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第15回「遊雀式」

2/17(火)、日暮里サニーホールで行われた第15回「遊雀式」に行ってきた。

・三遊亭遊かり「手紙無筆」
・三遊亭遊里「家見舞」
・三遊亭遊雀「うどん屋」
〜仲入り〜
・三遊亭遊雀崇徳院

遊里さん「家見舞」
体をたくさん使ってギャグもたくさん入れて爆笑系の「家見舞」。

遊雀師匠「うどん屋」
最初に上がった遊かりさんの偽ヴィトンの着物は遊雀師匠が以前着ていたもの。
近所の反物屋さんがそのあたりに住むお金持ちのマダムたちに買ってもらおうと作ったものらしいのだが、これが全く売れずに師匠のところに泣きついてきたのだという。
なんでもマダムたちはこんな明らかに偽物を着て気づかれたら嫌だからと断ってきたらしく、師匠も「私だって会で着て、それ偽物だろうって気づかれたら面目ない」と断ろうとすると、「あなたはいいでしょう!あなたなら大丈夫!」ときっぱり言われ、それもそうかと思って引き受けたのだ、と。
地元の遊雀ファンが大勢集まるこの会はまさに遊雀師匠のホーム。
いつも以上に自由にほんとに楽しそうな師匠の姿を見ていると、こちらまで楽しくなってくる。
いいなぁ、こういう会。

「うどん屋」は前に道楽亭で見たことがある。
あの時は前に出た遊かりさんの落語について酔っぱらいが嘆きまくり、結局知り合いの娘の婚礼に行ってきた件は抜かした驚異の「うどん屋」(笑
今回は「お前3月14日ってなんの日か知ってるか?」

…まさかホワイトディ?と思ったら、「JRダイヤ改正の日だよ!」。
そこからJRのダイヤ改正についての話が始まってまぁこれがおかしいおかしい。客席は爆笑の渦で、おかげでそのあと待望の(?)みぃ坊の婚礼の話があったけど人情味薄めっていうのが遊雀師匠らしくておかしい。
うどんを食べる様子が本当においしそうで、思わずごっくん…。

遊雀師匠「崇徳院
若旦那がやたらとなよなよしててそれだけでおかしい
熊さんの女房が最初は「あんたに探してこいっていうのはおかしいじゃないか」と怒ってるのに、長屋をもらえると聞いて「行っておいで!」と態度を豹変させるのがおかしい。
最初恥ずかしがっていた熊さんが床屋でいきなり大声で「せをはやみー」と叫んで、そこにいた男たちが飛び上がってびっくりしたり、床屋とお湯屋をまわりすぎてよれよれになってもう剃るところがなくなって「植えてもらえませんか」って言うのが、なんとも楽しい。