りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

道楽亭出張寄席 瀧川鯉昇・三遊亭遊雀『かがやくふたり』part2

1/22(木)、深川江戸資料館で行われた「道楽亭出張寄席 瀧川鯉昇・三遊亭遊雀『かがやくふたり』part2」に行ってきた。

・鯉ん「英会話」
遊雀「四段目」
・鯉昇「へっつい幽霊」
〜仲入り〜
・鯉昇「長屋の花見
遊雀「花見の仇討」

鯉んさん「英会話」
何回か見ている鯉んさん。
もと漫才師というだけのことはあって、笑わせどころを心得ている。
細かいギャグ満載の噺。面白かった。

遊雀師匠「四段目」
鯉んさんがイマドキの若者したら珍しく骨がある。なぜなら風俗好きだから、と。
もっとその話をしたそうだったけど、途中で「私はいったいなにを話しているんだ」と我に返り、「四段目」へ。
いやもう遊雀師匠の小僧のおかしさといったら。
遊雀師匠の落語を見ていると「自由自在」という言葉が浮かんでくる。
お客を見回してぐいっと自分の方に引き寄せて笑わせる吸引力。すごいな。
私はこの日ほんとにど真ん中だったので、ちょっとこわいくらいで目のやり場に困るほどだった。

鯉昇師匠「へっつい幽霊」
へっついの説明はいたしません。長くなりますので。ええとわからないけどなんとなくこんなかなぁと思って聞いていただければ。と言いながらにかっと笑った顔が、なんかちょっとわからないけどこんなもんかなと中途半端に理解している顔そのもので、たまらなくおかしい。
へっついがわからなければ今度明るいうちにここに来ていただくと下の江戸資料館に現物がありますから。
あとは上野の風俗資料館。あそこは入場料が300円なんですね。
6年ほど前に私の弟子で、「師匠!300円で入れる風俗を見つけました!」と嬉しそうに報告してきたやつがいました。
「ああ、そうかい。楽しいところだから一度行ってみるといいよ」と勧めておきました。
と、遊雀師匠のまくらをつなげてるところがおかしい。

出てきた幽霊が全然怖くなくて熊さんの後ろから遠慮がちに出てきたり、朝になるのを気にして向こうの方を確かめるのがおかしい。

・鯉昇師匠「長屋の花見
「へっつい幽霊」がたっぷりだったので、軽めに「長屋の花見」。
大家に呼び出されて、小言に違いないと長屋の連中が話しているのだが、あれじゃないかと、大家の家の猫を食べた一件。
最近栄養のあるものを食ってないなぁ。特に肉っけのものを食べてない。みんなでそう話していたらそこへ大家の猫がやってきて、違ったかもしれないけどあの時はそう聞こえたんだ。「あたしを召し上がったらいかがです?」
それで皮を剥いで鍋にしたけど、あれお前も食ったよ。 え?もしかしてこの間ご馳走になった鍋がそれか?くま鍋って言ってたよね?
ああ、あの猫の名前がくまって言うんだ。

花見に行くために大家さんが用意してくれた酒とさかな。
中に入ってるのがカラシニコフ
こういうの?ってピストルを構えるふりをしたのがおかしい。
独特のセンスがたまらなく好きだ。

遊雀師匠「花見の仇討」
座るなりいきなり花見。前の鯉昇師匠の噺の連続ものになってる。こういうのうまいなぁー。自由自在っていうか、前の人の噺を盛り込んだり、お客さんのくしゃみをいじったり…。
ああ、でも遊雀師匠は必ずくしゃみをいじるから、2月になったら遊雀師匠の会に行かないほうがいいかも…。なにせ花粉症で2月3月はくしゃみが結構出るからなぁ…。
聞いてる分には楽しいけど、自分がいじられると傷つきそう。

なかなか仲間が現れずたばこの吸い過ぎでげほげほになってる男がおかしい。
ちゃんばらをやりながら六さんを待ってるんだけど、そのちゃんばらが長すぎてぐだぐだになってるのが楽しい。