りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ろびぃ寄席

1/18(水)、シアターΧ で行われた「ろびぃ寄席」に行ってきた。

かわら版にも載っていないこの会、親切な南なん師匠ファンの方のtweetで知ることができた。
ああっ、南なん師匠、もっと情報をっ!(ばたっ)
初めて行く会場で不安もあったのだが、40分ぐらい見ておけば大丈夫だろうと思っていたらJRが人身事故で運休に!かんべんしてけろ!
迂回ルートで行ったけど駅まで遠いわ迂回だけあって距離も長いし駅から会場までも遠いし…ぜいぜい。
しかも会場がどこかわからずあてずっぽうでエレベータに乗ってオフィス階に行ってしまい焦る!!
どうにかシアターにたどり着いたのが開演時間5分後。
人身事故の知らせで若干開演を遅くしていてくださったでどうにかぎりぎりセーフ!


・南なん「不動坊」
・味千代 太神楽
~仲入り~
・南なん「居残り佐平次
・アフターミーティング

 

南なん師匠「不動坊」
普段はこの劇場のロビーでやってるんですけど、今日は予約が多かったのでホールに出世しました、と南なん師匠。
明後日は雪の予報です。今日じゃなくてよかった。と思っていたらなんですか人身事故でJRが止まってるって。
ロビーで係のお姉さんと喋ってたんですよ。
開演を30分遅らせようかとか仲入りなしで連続でやろうかとか。
でもみなさん頑張ってきていただいたのでね。いや、なかにはキャンセルされた方もいたとは思いますけど。義理で頼まれた人はね。ちょうどいいやって。
ほんとによくおいでいただきました。

私、寒いの苦手なんですよ。
平熱が34.6度ぐらいしかないもんで、冬の朝なんてほんとに起き上がれないんです。動作もすごく遅くなってね。
体温が低いってよくないんですよ。免疫力が低いから。
だから結構気を付けてます。
食べ物もね。ヨーグルトとか納豆とか。塩麹なんか自分で作ってますから。
あれ作るの大変なんですよ。こう…買って来たやつをこうやって伸ばして…あとは夏は1週間、冬は2週間寝かせておいてね。

塩麹を自作している南なん師匠を想像するとそれだけで落語みたいで笑っちゃうなぁ。
しかも自作してるんですよ!と胸を張る割に説明がもやもやっとしているのがおかしい。
そして普段はなかなかまくらを振らない師匠がこうして話してくれるの、すごくうれしい。

そんなまくらから「不動坊」。
南なん師匠の「不動坊」は何回か聞いたことがあるんだけど、結構刈り込んでる。
お滝さんが妄想上のおかみさんだったっていうのもないし、大家さんの家からわりとすぐに帰るし(笑)、お湯屋の場面から3人組が悪だくみをする場面に変わるのも早い。
前座に前もって幽霊のセリフも教えない。

できるだけこざっぱりやりたいのかな、南なん師匠って。
もちろんそんな簡単なものじゃないんだろうけど、なんとなくシンプルイズベストっていうような信念を感じる。

味千代さん 太神楽
きれいっ。そして客席をぐっと引き寄せるのが上手!すばらしい。

 

南なん師匠「居残り佐平次
大好き。南なん師匠の佐平次。
全体的に陽気なんだけど、時々どきっとするような暗さがちらっと見えるところがなんともいえない。

若い衆に向かって「お金の話はよしましょう!」と変なポーズをとるところ、何回見ても笑ってしまう。
手慣れた様子で布団部屋に入っていき、そのうち店で働きだすところとか、佐平次の憎めないキャラクターが浮かび上がってきて大好きだ。
歯の浮くようなお世辞に、ちょこっとだけ顔が緩むかっつぁんも素敵。

店の主人が確かにすごくお人よしというかだまされやすいキャラクターなのも面白い。
お金から着物、帯までどんどん巻き上げるところで、お客さんがどっとウケていたのがなんか面白かった。

アフターミーティング(南なん師匠、味千代さん)
会のあとはなんとロビーで「座談会」。
出演者に質問や感想などどうぞと言われ、何度か促されたんだけど、ダメダメな私は緊張のあまり頭がまっちろになってしまった。
なんてもったいない…。師匠に質問できるチャンスだったのに!
次回は質問をちゃんと用意して行こうっと。

南なん師匠の持ちネタが160席ぐらい。まだまだこれからも増やしていきたい。やりたい噺はたくさんあるけど最近は「夢の酒」が気に入っていて、あと「らくだ」をやってみたい(見たいっ!)。
一席目はいつも客席の雰囲気を見てから決めていて、もうこの会も何回かやっていてお客さんの落語レベルも上がってきているので、わかりやすい噺にこだわらなくても大丈夫だろうと思ったのと、女性のお客さんが多めだったので女性の出てくる噺をしようと思って「不動坊」。

味千代さんは入って六年目。この世界に入ろうと思ったきっかけは、もともと寄席が好きでよく見に来ていて、OLをやっていたんだけど、末廣亭で神楽の養成所のチラシを見つけて「これだ」と思ってその世界に飛び込んだ。最初から最後までHAPPYな芸なのでそこに惹かれている。

…もっといろいろ話をされていたけど緊張しちゃってあんまり覚えてない…。