りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ナタリー

ナタリー

ナタリー

★★★★

美しく聡明なナタリーとその夫フランソワは、出会ってから七年間、ずっと幸せに暮らしてきた。しかし、ある日曜日、フランソワは交通事故で他界する。残されたナタリーは、それ以来、仕事に打ち込んで生きてきた。しかし、ある日その生活は、不器用で飾り気のないスウェーデン人マルキュスによって一変する。数々の断章を交えた独特の手法で描き出される、ふたりの恋の行方は?フランスで高く評価されたベストセラー。オドレイ・トトゥ主演映画原作。

おフランスのおされ〜な恋愛ストーリーなんてものをほんとに久しぶりに読んだのだが、これが存外良かった。
美しくて有能なナタリーが最愛の夫を失い打ちのめされて仕事に打ち込む日々を送る。社長から言い寄られてもまるで心を動かされなかったナタリーが、ふと魔が差して冴えないスウェーデン人のマルキュスにふらふらっと…。

まさかの展開に読んでいてびっくりしたのだが、恋ってこんなものよねぇ、とうっとり。
なんのとりえもないように見えた非モテ男のストレートな感情表現と独特のユーモアがたまらない。ユーモアって最高の薬だよね。

とても可愛くてなんだか元気になれるラブストーリーだった。たまにはいいね、こういうのも。