りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ヴォルテール、ただいま参上!

ヴォルテール、ただいま参上! (新潮クレスト・ブックス)

ヴォルテール、ただいま参上! (新潮クレスト・ブックス)

★★★

偉人たちの知られざる素顔。笑いと驚きに満ちた新しい歴史小説。華麗なる女性関係。泥沼の金銭トラブル。国々を股にかけての逃避行。思想家ヴォルテールプロイセンフリードリヒ二世の間には、恋にも似た熱い友情と、壮絶な駆け引きがあった――。実在のできごとを丹念に追いながら、鋭い洞察と巧みな構成で偉人たちの姿を鮮やかに描き出す。ドイツのベテラン作家による、新しい歴史小説

なんともいえず独特な作品。
ことさら滑稽に描いてるわけではないのに全体に漂うのは乾いたユーモア。
歴史に名を残す王様も哲学者も我々と何ら変わるところのない…いやむしろ高いところにいるからこその身勝手さや卑小さを振り回すことができる?

ヴォルテールフリードリヒ二世のことをもっと知っていればもっと笑えたのかな。
私の場合は大爆笑とはいかずちょっとあっけにとられて薄笑いを浮かべながら読み終わった感じ。

後書きがとてもわかりやすく楽しくて素敵。