りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

スペシャリストの帽子

スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫FT)

スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫FT)

★★★★

私は10年ぐらい前からノートに読みたい本を書きとめている。新聞や雑誌やネットで見て「お、これ面白そう」という本があったら、このノートに書きとめておいて、図書館に行って本を選ぶ時の参考にしているのだ。

どこで見つけたのかわからないけど、そのノートの中に「スペシャリストの帽子」が書いてあったのだ。文庫だから、2冊持ち歩く時にいいなぁと思い(読み終わりそうな本があるとき)借りてみた。

短編集なんだけど、ハヤカワ文庫のFTにカテゴライズされているところを見ると、これはファンタジーなんだね?!冗談とも本気ともとれるようなショートストーリーの数々。

思わず、にやっと笑ってしまう話や「え?なに?」ともう一度読み直したくなるような摩訶不思議な話など。

特に好きだったのは「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」「スペシャリストの帽子」「人間消滅」

面白い!と思ったら解説が柴田元幸。うーむ、またか。ほんとにこの人なしには語れないというかなんというか。原文で読めないアメリカ文学好きには神様みたいな存在だわ、ほんと。