★★★★
就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初エッセイ集では天与の観察眼を縦横無尽に駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。
さすがの私も「4.3.2.1」を外出の時に持っていく気はしないので、外出時はこちらを持って行っていたんだけど、これもまた外で読むには向かない本だった。電車の中で何度も「ぶっ」と吹き出してしまって不審者になっていた。
内容ももちろんなんだけど、文章のリズムがいいからそこにハマって笑ってしまうんだな。
一番笑ったのが東京から京都までロードバイクで行った話。
ここに書かれている朝井さんの自分用メモに何度となく爆笑してしまった。
自分が書いた就職エッセイを自ら添削する、という企画も面白かった。作家による一人ボケツッコミ。過去の自分が書いた文章を「ボケ」にする潔さがめっちゃ好き。
エッセイで笑わせてもらったから最近の小説もちゃんと読もう。
最近の朝井作品ってきつそうなテーマを扱っているような気がしてちょっと腰が引けて読めていないんだよな。
