りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

大江戸悪人物語finale

12/17(月)、 日本橋社会教育会館で行われた「大江戸悪人物語finale」に行ってきた。

・松麻呂「井伊直人
・松之丞「慶安太平記 正雪の最期」
~仲入り~
・龍玉「真景累ヶ淵 聖天山」


松麻呂さん「井伊直人
おお、初めて見られたぞ、松鯉先生のところの新弟子くん。
イキオイはあるけど、なんか講談の真似をしているような語り口。度胸がよさそうだから、これから徐々に良くなっていくんだろうな。


松之丞さん「慶安太平記 正雪の最期」
毎回あらすじ部分が長すぎる。初めて来た人のためにってことなんだろうけど。毎回正雪がどんなに天才だったかというのを繰り返し語られて、それでこんな結末かよ!と思ってしまう私はおそらくこの会に向かない(いまさら…)。
さんざん非道なことをしておいて、最後に「いい夢だった」ときれいに終わられても…うーん。


龍玉師匠「真景累ヶ淵 聖天山」
前回があまりに陰惨でどよ~んと暗~くなって帰ったんだけど、最後まで聞くと不思議とカタルシスがあった。
結局は「因縁」の一言に尽きるのか。
それにしても新吉という人はもともと小心者のくせにものすごく残酷になったりでもまた小心者に戻ったり…女に翻弄されているだけのようでいて、でも結局女のことなどどうでもいいようにも見えて、そういう意味では正雪よりも人間らしく感じた。
根っからの悪人ではないけれど、感情に流されて酷いこともしてしまう、という…。
龍玉師匠は淡々としているんだけど凄みがあって説得力があったなぁ。

ああでもこういう話は好きじゃないわ…つくづく…。と思ってしまう私はこの会に通う資格はないのだろう。
しばらく陰惨系はお休みしたい。