りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会

1/28(火)、習志野文化ホールで行われた「柳家小三治独演会」に行ってきた。
 
・小八「道灌」
~仲入り~
・三之助「替り目」
小三治「長短」
 
小三治師匠「初天神
まくらなしで「初天神」。
おとっつぁんが「あの時かかぁが羽織をすぐに出せばよかったんだ」と何度もぶつくさ言うのがなんか小三治師匠らしくて好き。
子どもはちゃっかりしていて生意気を言うけどとても子供らしくていやらしさがない。
おっかさんの言うのをまねして「新しい羽織を買ったからってすぐに着たがって」とか「(お仕事に行く?)うーそだー。おいら、顔見ればわかるもん」と言うのも、すがすがしい。
二人で歩いていて、子どもはあっちこっちに目が行って目がキラキラ、おとっつぁんは人の多さにうんざり…というのも見ていると浮かんでくる。
「ごほうびになんか買って」と言った後に「後の励みにならねぇよ」っていうのも好き。
凧をねだられて買うときもぶうぶうのおとっつぁんが凧が上がったとたんに、それまでの暗いトーンからぱーっと明るくなるのもいいなぁ。
広い空に高く上がる凧が目に浮かんでくる。素敵。
この日の高座、屏風の上に凧が飾られていて、この噺にぴったり。しかも私、最前列のど真ん中という神席だったので、表情や小さなしぐさなどよく見えて至福だった~。
 
小三治師匠「長短」
この頃冬になると歌う歌があります。と「公園の手品師」の話。
小三治師匠が語るフランク永井さんのエピソード。
売れっ子でスターで豪邸に住んでいてジャガーに乗っていて。
一緒にゴルフにも行ったけど、あの人のゴルフときたら…球がまっすく飛ばないで、隣のホールの方まで曲がっていって、そこから戻ってきてグリーンに乗る。実にけしからんゴルフでしたよ、に大笑い。悪く言ってもリスペクトと好意が伝わってくる。

そんなエピソードの後に「公園の手品師」。これがもう低音で素敵なんだ…。音程とかビブラートとかっていううまさもそうだけど、いわゆる歌の上手い人にありがちな「どや」がなくて…歌も静かで耳をすませて聴く感じ。素敵。
 
友だちのまくらから「長短」。
小三治師匠の長短はいつも短さんに目がいくんだけど、今日は長さんに心奪われた。
のんびりしていて穏やかな長さん。短さんにガミガミ言われるたびに「わかったよぅ」と言うのがなんともいえずかわいい。
あと「教わることはきらい」と言い切った短さんが「俺がおせぇてもか?」と言われて「お前は別だよ!」と言うところにも二人の長いつきあい、関係性が出ていて好き。
こんなにかわいい80歳って…どういうこと…。
大雨の中やっぱり行ってよかった。