りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

東西三人会

9/26(木)、駒込落語会で行われた「東西三人会」に行ってきた。

・坊枝「時うどん」
・たこ蔵「ざる屋」
・さん助「黄金の大黒」
~仲入り~
・坊枝「百年目」

 

坊枝師匠「時うどん」
こちらの主催者の会が今年で20年目ということでおめでとうございます、と坊枝師匠。普通こういう会をやってみると一度で気づくもんです。やらんほうが良かった、って。それでやめる人がほとんどなのにこちらでは20年。よっぽど鈍感なんですな。鈍感力、すごい。まぁ我々噺家にとったらありがたいことですが。
それから今日は主催者から「百年目」をリクエストされています。私、人情噺はしないんですよ。滑稽噺ばかりやってる。しかも春の噺だし…上方だと鳴り物が入るんだけどそれもないし…ほんとになんでやねん!なんですが…仲入りの後にやります。おもろないので仲入りで帰ってもええです。

そんなまくらから「時うどん」。明るくて迫力があってとっても楽しい。
弟分の相手をする蕎麦屋さんが怖がるのも無理もない!最初から最後まで大笑いだった。


さん助師匠「黄金の大黒」
坊枝師匠とは二ツ目の時に銀座で会を一緒にやらせていただいたことがあります、とさん助師匠。憧れの先輩で夕べは緊張と嬉しさで一晩中眠れませんでした。…おかげで明け方寝入っちゃったんですが。

そんなまくらから「黄金の大黒」。
おお、たこ蔵師匠が「ざる屋」で、さん助師匠がこの噺ってことは、お祝いだからってことなのかな。
おまんまに恋い焦がれるとめちゃんが何度聞いてもおかしい。満州でサーカスの口上をやってた「とざいとーざーい」も素っ頓狂で笑った~。楽しかった。

 

坊枝師匠「百年目」
一席目のまくらで「いやだいやだ」とおっしゃっていたけど、とても素敵な「百年目」だった。
番頭さんが着物を着たり脱いだりするところ、力いっぱいされるので大笑いだった。
そして大旦那がいい!上方の言葉だとより優しさが伝わってくる気がする。優しい言葉に涙…。

よかった~。
予約したのに通ってなかったり、ここの会場のお客様と坊枝師匠のお客様で固められていて、私のような客はお呼びでない雰囲気ではあったけど、落語自体はとても楽しかった。