りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柏枝ジャパン

7/22(月)、お江戸日本橋亭で行われた「柏枝ジャパン」に行ってきた。

・伸び太「ぜんざい公社」
・風子「鷺とり」
・柏枝「道具屋」
・米福「愛宕山
~仲入り~
・芝楽「のっぺらぼう」
ボンボンブラザーズ 曲芸
・柏枝「ラーメン屋」

伸び太さん「ぜんざい公社」
伸治師匠の5番目のお弟子さんとのこと。
多いなぁ、伸治師匠のお弟子さん。でもわかるなぁ。私も入門するなら伸治師匠がいいなぁ。って入門はしない(できない)けど。
「ぜんざい公社」は私の中でかなり嫌いな噺なんだけど、面白かった!なんだこりゃ。
誰に教わったのかわからないけどいつも聞く形とは少し違ったギャグが入っているというのもあるんだけど、なにより伸び太さんの独特の間というかフラというか、それがすごくおかしくて思わず「ぶわはは!」と笑ってしまう。
なんだなんだこの子、おもしろい。注目の前座さんだな。

柏枝師匠「道具屋」
師匠の柳橋師匠がこのたび副会長になりました、と言うと会場から大きな拍手。
「いや私は別に関係ないんですけどね…でも突然でした。楽屋の噂とかも全くなく」。
で、自分の最初の師匠は先代の柳橋。こちらもある時に理事になり、その後やはり楽屋の噂もなかったのに副会長になりました。
ということで…私が何を言いたいかと申しますと…女性のお客様もいらっしゃるので大変言いにくいのですが…私はかなりの…上げチンです。

…ぶわははははは!!!言うと思った(笑)!!
柏枝師匠ってハンサムだし喋り方や佇まいもきれいなんだけど、なんかおかしいんだよなぁ…。

そして出演者の紹介をしたあとの一席目は「道具屋」。道具屋がなんでこんなに面白いんだ?!謎なんだけど。えらい面白い。
与太郎が独自なんだな。わざとらしいバカじゃなく、ふるまいや喋り方なんかは極真っ当なんだけど、思考が独特。バカじゃないけど変。
噺を大きく変えてるわけじゃないんだけど、この与太郎の独特の雰囲気がすごくおかしくて、笑った笑った。楽しかった~。


米福師匠「愛宕山
きっと噺家さんは最近みんなまくらで話題にしてるんだろうね「闇営業」。
最近聞かれることが多いです。「行ってみたら反社会勢力の仕事だった、ってことありますか?」。
ああいうのは…まぁ本業の落語とか漫才とかをやるんじゃなくて、パーティの大喜利とかそういう内容で…呼ばれるのは売れてる人に限りますから、私なんかは呼ばれる心配は全くないです。
それでもまぁいろんな仕事がありますから…行って見てびっくりするなんてことはいくらでもあります。
と言って、神社の賽銭箱の前で落語をした時の話。最初から最後までめちゃくちゃ面白かった!ちゃんとサゲもあって。(詳しく書いていたけど、こういうの営業妨害と思われてしまいそうだから削除…)

ここでどっかん!とウケたら「ここがおそらく今日の高座のピークです」にまた大笑い。
そんなまくらから「愛宕山」。
一八が調子が良くてほんとにご機嫌~。
しぐさも大きくてにぎやかで楽しい~。
楽しかった。


柏枝師匠「ラーメン屋」
とてもとてもよかった。
ラーメン屋のおやじさんとおかみさんが最高。
これって人情噺だけど、柏枝師匠のおやじさんはどこかちょっと不思議っていうか読めないところがあって、そこが暗くなりすぎず思わず笑ってしまう感じで落語っぽくてとっても楽しい。

最初から最後までほんとに楽しかった、柏枝ジャパン。
行ってよかった。