ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
★★★
精神分析医のアナ・フォックスは、夫と娘と生活を別にして、ニューヨークの高級住宅街の屋敷に十カ月も一人こもって暮らしていた。広場恐怖症のせいで、そこから一歩たりとも出られないのだ。彼女のなぐさめは古い映画とアルコール、そして隣近所を覗き見ること―。ある時、アナは新しく越してきた隣家で女が刺される現場を目撃する。だが彼女の言葉を信じるものはなく…。
サスペンス好きならとても楽しめる作品だと思う。
私は苦手なんだー。特にこういうだれも自分を信じてくれなくて追い詰められていく系の話。
自分は隣の家の奥さんに確かに会って話をしているのにその人じゃない人間が「奥さん」ということになってしまう。殺人現場を覗き見したのにだれも信じてくれない。それどころか自分で自分を信じきれない。読んでいてもどかしくて「もうワイン飲むなー!」「その状態で出かけて行ってもなんにもならんどー!」とイライラし通しだったが、途中で明らかになる真実で読んでる側も「もしやこれは彼女の妄想なのでは」と思わされる。
サスペンス映画へのオマージュもたっぷりで、確かにこれは映画化したら面白そうだ。(私は見ないけど)