りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

黒門亭3285回

2/23(土)、黒門亭3285回に行ってきた。
春輔師匠と萬窓師匠が見られるってすごい!これは行くしかない!と鼻息荒く。

・やまびこ「子ほめ」
・文吾「雛鍔
・春輔「そば清」
~仲入り~
・ニックス 漫才
・萬窓「さじ加減」

文吾さん「雛鍔
今、姉が家にいるので甥と姪と一緒に過ごすことが多いという文吾さん。
1歳半の姪がとにかくかわいくてしょうがなくて、アンパンマンへの心酔ぶりや止められない指しゃぶりの話しをするんだけど、それがすごく面白い。
その流れからの「雛鍔」も、金坊の悪童ぶりがリアルでおかしい。
お屋敷の主人が訪ねてきて、穴あき銭を知らないふりをした金坊に感心して、お小遣いをやろうと懐に手を入れてから、あ、そうかこの子に銭なんかやっちゃいけないねと引っ込めたところで、主が「あれ?いまこの子舌打ちした?」と言ったのがおかしかった~。

滑舌がよくて早口で心臓強そうでいかにも文蔵師匠のお弟子さんっていう感じだなぁ。


春輔師匠「そば清」
春輔師匠のおっとりとした口調で聴くと「そば清」もまた違った印象。
おそばを食べるそば清さんはわりと無言でつーつーっとそばを食べることに集中。時々思い出したように「こういうのはその日の調子ですから」。
でも言葉の端々に気の強さや強情さが伝わってくる。
サゲを言ってから説明するという形だったけど、私はサゲを言

ってすこん!と終わる方が好み。


萬窓師匠「さじ加減」
名医の息子でやはり医者をやっている玄益は遊びが過ぎて勘当される。仕方なく長屋に引っ越して医者を始めるが、徐々に患者も増えどうにか暮らしていけるようになる。
玄益が久しぶりに品川宿の叶屋というお茶屋を訪ね、なじみの芸者のおなみの様子を聞いてみると、夫婦約束をしていた玄益が来なくなり食べ物が喉を通らなくなり病気になって今では松本屋の座敷牢に入っている、と言う。
それを聞いて玄益がおなみを引き取りたいと言うと、叶屋は3両くれたら自分がその金で話をつけてくる、と言う。
松本屋に行った叶屋は、3両くれたら自分がおなみを若先生におっつけてきます、と言う。

おなみを引き取った玄益が看病をすると半年でおなみは全快する。
その噂を聞いた叶屋はまた松本屋に行き、病気が治ったのだからまたおなみで儲けることができる。あの時どさくさで身請証文を渡してないのが幸い、おなみを連れて帰ってきましょう、と言う。

叶屋を信頼し切っていた玄益はそう言われて驚くが、その話をおなみが大家に相談に行くと大家が「私に任せてくれ」と言う。

玄益はいかにも人のいい素朴な人物。
一方、叶屋と大家はやくざっぽいが、二人が「こういうこと(もめ事)は大好きだ」という台詞があって、そこに救われる感じ。
お裁きに爽快感もあって、楽しい!よかった~。