りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

さん光・木りんの会

6/18(月)、カフェトンボロで行われた「さん光・木りんの会」に行ってきた。

・さん光・木りん トーク
・さん光「片棒」
・木りん「お菊の皿
~仲入り~
・木りん「寿限無
・さん光「幽霊の辻」


さん光さん、木りんさん トーク
同期だというお二人。
さん光さんが前座の上から二番目ぐらいのときに、木りんさんが20歳そこそこで入って来た。
天然な木りんさんにさん光さんがイラっとくることも多く、木りんさんも前座時代は先輩の言うことはみんな「はぁ?何言ってんの?くだらねー」と思っていた。
お互い決定的に嫌い合うことになるような出来事もあって仲が悪かった。
他の同期たちはいっしょにご飯を食べに行ったりしていたけど、そういうこともなかった。

が、ニツ目に上がる時、やはりお互い連携してやらないといろいろまずいこともあり、そこでようやく歩み寄った。
まさかこの二人で会をやることになるとは思ってなかったのでうれしい、と。

確かに見ていると木りんさんは天真爛漫というか傍若無人というか…こりゃ先輩はいらっとくるだろうなーと思う。
おそらく木りんさんの方から言い出してこの会をやることになったんじゃないかな。
さん光さんの方がかなり押され気味…でも働いていたのは間違いなくさん光さんの方(笑)。
前座時代の様子が見えるようであった。


さん光さん「片棒」
兄弟三人のカラーがくっきり出ている。
次男の祭り風葬式、にぎやかで楽しい!おとっぁんの山車の人形もなかなかのインパクト。好き好き。
トークが長くなりすぎたので、次男のところがちょっとはしょり気味だったのが残念だったけど、明るくて楽しい「片棒」だった。


木りんさん「お菊の皿
北九州のセレモニーホールのお仕事に行ってきた、というまくら。
霊とかが苦手な木りんさん。帰りにコンビニで塩を買って空港で手づかみにして体にかけてたら、クスリかなにかと間違えられて警備員に声をかけられたというのがおかしい。
そんなまくらから「お菊の皿」。
とってもチャーミングなんだけど、まくらが元気で落語に入るとちょっとテンションが下がるタイプ?(笑)


さん光さん「幽霊の辻」
木りんさんの「お菊の皿」に対抗して幽霊話を、と。
彼女とデートでお化け屋敷、憧れです。手をつないだりなんかして、お化けが出てくると「きゃーー」なんて言って抱きついたりなんかして…あ、私がです。お化け怖いんで。そんなデートいいですねぇ、と言った後に「気持ち悪いと思いましたね?」。
…いえいえ、決してそんなことは。わははは。

そんなまくらから「幽霊の辻」。
堀越というところに今日中に手紙を届けに行ってくれと頼まれた男。茶屋のおばあさんに道を尋ねると、このおばあさん、道を教えてくれるんだけど目印が「水子池」「獄門地蔵」「父追橋」と不吉なものばかり。またそのいわれを聞けばどれもとてもおどろおどろしい。
すっかりおびえながら男が歩いていくと…。

因縁話を語るおばあさんがなんともいえず面白い。
おどろおどろしいんだけど、語るだけ語っては男が「堀越に行く」ということにいちいち「そうかね!」とびっくりしたりして、こわいだけじゃなくとぼけてておかしい。
もうこのおばあさんが出てきただけでおかしくて笑っちゃう。

また男がおばあさんから話を聞いてる間はそんなに怖がってる風じゃなかったのに、一人で歩き出したとたんに怖がり始めるのもおかしい。

すごく面白かった!

会の後、となりのお店で軽く打ち上げ…とても魅力的だったけど、月曜日だしこの時点ですでに21時半だったので退散。
きっと打ち上げも木りんさんがぶっちゃけトークだったんだろうな…。