りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

あまりにも真昼の恋愛

 

あまりにも真昼の恋愛 (韓国文学のオクリモノ)

あまりにも真昼の恋愛 (韓国文学のオクリモノ)

 

 ★★★★

恋をしたとまでは言えなくても、恋愛っぽいなにかをした女と再会して、お互いが気づいてしまったらどうなるだろう。視線は一方的でなければならず、交換されてはならなかった―。会社での地位を失った男が思い出したのは、16年前のある関係だった。第7回若い作家大賞を受賞した表題作や、若い作家賞受賞作「趙衆均氏の世界」など、今の世代の心の質感を描く9つの物語。 

読んでいてなんとなく懐かしさを覚えるのだけれど、あーやっぱり違う、別の国の出来事だとも感じる。
その場にいて感じる居たたまれなさは確かに一緒なのに、その反応がまるで違っていて、あーやっぱり違うんだ、と愕然とするような。でもしばらくして落ち着いて考えると、いややっぱりそれほどの違いはないのだと気が付いたり。

韓国のワカモノの作品を最近続けて読んだが、とても面白い。近くて遠い国。だけどこうして小説を読むことで距離がぐっと縮まる。