りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場4月上席昼の部

4/7(土)、池袋演芸場4月上席昼の部に行ってきた。


・きよひこ「狸札」
・かゑる「東北の宿?」
・一花「悋気の独楽
・小猫 動物物まね
・やまと「子ほめ」
・喬之助「堪忍袋」
ホンキートンク 漫才
・金時「夏泥」
正蔵「新聞記事」
・橘之助 浮世節
・甚五楼「ちはやふる
~仲入り~
・志ん陽「壺算」
歌笑「松山鏡」
・正楽 紙切り
・金馬「藪入り」

 

一花さん「悋気の独楽
人物がくっきりしてるし定吉がかわいいしテンポも良く間合いもいいから最初から最後までとっても楽しい。
どよーんとした空気を一掃。私だけじゃなく他のお客さんもほっとしたのが伝わってきた。素晴らしい。これからどんなニツ目さんになるか楽しみだな。


喬之助師匠「堪忍袋」
おかみさんが堪忍袋を縫うところが好き。なんかちゃんと縫ってる(笑)。


金時師匠「夏泥」
大工はニコニコしていて余裕があるんだけど、「殺せー」に凄みがあって部屋が暗い感じが伝わってきて、なんかぞくぞくした。


甚五楼師匠「ちはやふる
間が絶妙なんだよなぁ。だからわかってる台詞でもぶわははは!と笑ってしまう。

 

金馬師匠「藪入り」
ねずみ取りが小僧にとっては小遣い稼ぎになること、懸賞に当たると結構な大金が入ること、自分が奉公をしたことがある金馬師匠だけに、小僧の気持ちになって…それが噺に入った時にとても効いている。
おかみさんに時ばかり聞くくまさん。最初は普通に受け答えしてたおかみさんが「いい加減寝かせておくれ」とだんだんイライラしてくるのがリアル。
くまさんが何回も「あったかいおまんま食わせてやれ」と言うのもなんかじーんとくる。3時と聞いて「もう飯を炊いたらいいんじゃないか」「今から炊いたら冷や飯になっちゃうよ」「今から炊いておいてあったかいおまんま食わせてやれ」…なんかいいなぁ。
5時と聞いて家を飛び出して掃除をしていて近所の人に声をかけられるとつっけんどんに返すのも…なんかいいなぁ。楽しみにしすぎて空回りする感じ。

かめちゃんが帰ってきてからのやりとりですでに私は涙腺崩壊…。
子どもみたいなお父さん。幼かったかめちゃんを想う気持ちと自分が奉公してた頃の子ども時代を思い出す部分と。親でもあり昔小僧でもあった金馬師匠とも重なって、じーん。

ことさら人情を強調するわけじゃないのに、親子の情が伝わってきて、すごくよかった。