りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

末廣亭3月中席夜の部

3/14(水)末廣亭3月中席夜の部に行ってきた。

・さん助「熊の皮」
・きく麿「ねかしつけ」
・扇辰「一眼国」
・正楽 紙切り
・文蔵「笠碁」


さん助師匠「熊の皮」
久しぶりの「熊の皮」。
おかみさんが前より強烈になってる…。こわい(笑)。
おこわを食べる時のおかみさんの励まし(「咀嚼咀嚼嚥下嚥下」)がなかったのは残念だったな。あれ大好きなんだ。
そして口上を教えたあとに「最後にあたしがよろしくって言っておくれ」の「あたし」を「女房」と言い間違えたから、甚兵衛さんが戸惑う理由がわからなくなっちゃてた(笑)。

先生が甚兵衛さんと話していて喜んで座布団の上で変な動きをするのもなくなっていて、そのかわりにかーーーっと満面の笑みで「いいねぇ~」「伝わるねぇ~」。
あの独特な動きも大好きなんだけど、吸い込まれそうな満面の笑みもよかった。
楽しかった。

きく麿師匠「寝かしつけ」
聴きたいと思っていた噺。わーい!

男が友だちに相談してる。「子どもが寝ないんだよ」。
相談された方は、え?相談ってそのこと?なんでおれ?子供もいないし。そんなことで呼び出したの?と戸惑っている。
「でもお前が村で一番頭いいし。誰に聞いても村一番だっていうし。」
「村一番って。村に住んでないし。町でもないし。23区だし。」
「区一番は言いにくいだろ?」

そんな感じのかみ合わない会話が続き、じゃ絵本を読んでやれとか子守唄をうたってやれとか相談されたほうが雑に答えるんだけど、それにいちいち異を唱える…という噺なんだけど、もう最初のもにょもにょした会話から最高におかしくて大笑い。
きく麿師匠の新作の導入のなんかもにょもにょしたところ、大好きなんだよねー。
なんか屁理屈並べる小学生男子みたいでバカバカしくて楽しい~。

そして歌へと突入していくんだけど、この歌詞の絶妙さ。
こういうのって普通だったらなんとなく無理やりっぽさが出てくると思うんだけどそれがないからいちいち笑ってしまう。抜群のセンスだなぁ。

最初から最後まで笑い通しだった。最高。


文蔵師匠「笠碁」
その前にあがった正楽師匠の紙切りのお題に食いついた文蔵師匠。
赤穂浪士の小噺を始めて、それがなんか思いつきで話し始めた感じがあってすごく楽しかった。これぞライブ!って感じ。

噺は「笠碁」で正直違う噺が聞きたかったなー。ちょっと聞きすぎている感。