今日の人生
★★★★★
むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も……。益田ミリさんの人生がつまり、初めて「死」について書いた著者の転換点となる最高傑作・コミックエッセイ。
アシカの「おまえマジかよ」で笑い、海外で言われた言葉が聞き取れずバカにされた時に感じた「言葉を学ぶのは誰かにバカにされたくないからではない」という気持ちにはっとし、本を読むことは自分の世界に「手すり」をつけてるという言葉にうなづき、映画のパンフレットを買った時レジの女性が「当館ではこれが最後の一冊です」と言ってくれたことに対して、(私が)いい気分になると思ってわざわざ言ってくれたのだ、そういう風に仕事をしている人なのだとあって、そういうふうに感じるって素敵だなと思ったり。
いつにもましてぐっときた。いいなぁ。益田ミリの世界。大好き。