りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

なかの・らくご長屋  極め付け雲助独演会

6/17(土)、なかの芸能小劇場で行われた「なかの・らくご長屋  極め付け雲助独演会」に行ってきた。
そういえば最近雲助師匠を聞いてないな、とふと思ったのが火曜日。鈴本の夜の部に出てらしたからそれを見に行こうかなと思いつつ、いやでももう少したっぷり聞きたい…で、かわら版を見たらこの会があったので早速予約。
落語って見たいと思ったらこんな風にわりとすぐに見られるから幸せだよなぁ、コンサートだったらこうはいかないもんなぁ。あ、でもそれもこれも東京に住んでいるからなのか。毎日寄席があっていろんなところで小さな会や大きな会があるってほんとに恵まれてるな…。


・ひしもち「元犬」
・雲助「大山詣り
~仲入り~
・雲助「厩火事

雲助師匠「大山詣り
噺家というのはたいていこんな時間(12:30開演)から仕事はしないので、まだ目が覚めきってない。
そういえば昔、本牧亭の昼の部に行くと、客もまばらで…それもほとんどおじいさんで、それがぺたーっと壁に張り付いていて、自分も壁際に座ろうとすると「そこは〇〇さんの席!」なんて怒られたりして、仕方なく前の方の真ん中に座ったりして。
昼は講談で、講談師の先生方が汗だくになって話をしているのに、客の方はみんなへたーってなってる。一生懸命やってるんだから聞けばいいのにと思ってると、終わったとたんに、そのおじいさんたちが拍手。
…なんだ、聞いてたんだ?!

…この、おじいさんたちが真顔になって拍手をする様がやたらとおかしくて大笑い。
表情、しぐさ、リズム、身体のちょっとした動き、それらで爆笑を呼ぶんだな。すごい。

そんなまくらから「大山詣り」。
蚊帳をあけた女中の反応がたまらなくおかしい。
雲助師匠のやられる女の人ってほんとに最高だな。
表情もそうだけど、ぱっと体を引いたり、口元を袖口で隠したり、そういうしぐさのタイミングがおかしくて、わかっていても毎回大笑いしてしまう。
楽しかった!

雲助師匠「厩火事
私の雲助師匠の女の人っておもしろい!の気持ちを知ってるかのように「厩火事」。
いちいち混ぜっ返すおさきさんと、それに眉をしかめる大家さんが楽しい。
二人のやりとりを師匠がとても楽しそうにされていて、見ていて幸せな気持ちに。

落語って音楽的な楽しみ方もあるよなぁ、ってしみじみ。