りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

連雀亭 日替わり夜席

2/10(金)、連雀亭 日替わり夜席に行ってきた。
この日行ったのは、twitterで代演に小はぜさんの名前があったから。毎日演者をtweetしてくださってる「たまごの会」こーほー支援ついったーさんには感謝しかないなぁ。


・けい木「天狗裁き
・貞寿「出世の春駒」
・小はぜ「牛ほめ」
・鯉丸「長屋の花見


けい木さん「天狗裁き
おお、けい木さん初めて見たかも。まだ見たことがない噺家さんがいるんだわー。
師匠宅で師匠のVHSの整理をしているというけい木さん。
できるだけ捨てさせたいおかみさんとできるだけ捨てずにとっておきたい師匠の間に入って大変そうだけど、面白いなー。
最近師匠の仕事のおともで地方の会に出ることが多くて、地方の時はテッパンのまくらとテッパンの噺をやるので、こういう会は久しぶりで調子がつかめない、などと言いながら「天狗裁き」。

勢いがあって面白い。「天狗裁き」といえばさん喬師匠のイメージが強いんだけど、けい木さん独自のカラーが出ていてよかった。
途中、お奉行様とかに物まねが入ってたけど誰の真似をしてるのかよくわからなかった(笑)。

貞寿さん「出世の春駒」
前から見てみたいと思っていた貞寿さんを見られてうれしい。
ああやっぱり思っていた通りさばさばっとしたチャーミングな女性。
真打披露目の準備中ということで師匠とあいさつ回りに行ったりチラシを作ったりいろいろ準備が大変そう。
そのお披露目用のチラシが「盛りすぎ」と仲間からは言われてるらしく、そのいきさつなど。
いやでも全然詐欺じゃないよ。変わらないよ実物と全然。

まくらが長くなりすぎて時間がほとんど残ってないと言いながら「出世の春駒」。
普段はかわいらしい声だけど講談に入るとしっかりするんだ。お披露目も行ってみたくなったぞ。


小はぜさん「牛ほめ」
前座時代は毎日寄席に入っていたし、終わりの方はたて前座になって自分である程度は采配もできたからやりたい噺をやったりもできていたけれど、二ツ目になったらそういう場がなくなってしまった。
自分で会をやったりしないといけないけどそうなると日にちを決めないといけなくてそれも結構大変。
そういう点でもこの連雀亭というのはほんとにありがたい。
自分で会をやろうとなると前座さんを頼まなきゃいけないわけでそうなると仲良くしてる人とか頼みやすい人とか自分よりは落語が下手な人とか(笑)そういう人に頼むことが多くなる。
今月連雀亭の代演に何回か入っているんだけど、そんな風に先輩から頼まれると、自分も先輩にそう思われているのかなと思ってうれしい。

そんなまくらから「牛ほめ」。
おお、小はぜさんの「牛ほめ」は初めてだ。「子ほめ」は何回か聴いてるんだな。
よたろうがワンテンポ遅れててそこがなんか独自で面白い。
家に行って「わーー立派な家だなぁ。こんな家に住みてぇなぁ」ってつぶやくのも、よたろうの善意が感じられていいなぁ。

明らかに節穴を探しているんだけど、そらぞらしく「あれ?この節穴はなんだ?」と言うと「おめぇこれを探してただろ」というおじさん。
おねえちゃんと会えると聞いて牛の褒め言葉を言うの、誰のかたちなんだろう。あんまり聞かない形だけど、面白い。