りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場11月上席夜の部

11/4(金)、鈴本演芸場11月上席夜の部に行ってきた。
二ツ目になった小はぜさんのお祝いに行きたいと思っていたらこの日の鈴本の代演が私の好きな人ばかりという夢のラインナップ!これは行くしかない!と、早めに会社を飛び出してどうにか小はぜさんの高座に間に合った!


・小はぜ「のめる」
・一朝「壺算」
・一風・千風 漫才
・琴調「木村重成の堪忍袋」
・菊太楼「幇間腹
~仲入り~
・小菊 粋曲
・甚語楼「猫と金魚」
・楽一 紙切り
・はん治「鯛」


小はぜさん「のめる」
黒紋付きが初々しい。二ツ目昇進のことに触れなかったのでせめて想いよ届けと熱く拍手。
小はぜさんは初めて好きになった前座さんで、寄席や小三治師匠の会で前座が小はぜさんだと嬉しくて、早く二ツ目にならないかなぁと心待ちにしていたのでほんとにうれしい。

小はぜさんの「のめる」は初めて。
芸がきれいで明るいから聞いていて気持ちがいい。「のめる」と言ってしまう男がほんとに飲めると思って嬉しそうなのがいいな。
これから小はぜさんのいろんな噺がきけたり、まくらが聴けたりするのかーと思うと感慨深いなぁ…。
小さな会や勉強会が開かれるのをワクワクしながら待ちたい。
思ってるだけじゃ伝わらないので、仲入りにお祝いを持って楽屋を訪ねた。ヘタレな私がこんなことをするようになるとは。おそるべし。


一朝師匠「壺算」
テンポが良くて明るくてほんとに楽しい「壺算」。
兄貴分が大きな声を出すだけでおかしくて笑いが起きる。煙に巻かれてじたばたする番頭がかわいくて笑った~。


琴調先生「木村重成の堪忍袋」
かっこいいだけじゃなく、ぷぷっと笑わせてくれるから琴調先生の講談が一番好き。
難癖をつけられても動じない重成がかっこよかった~。


菊太楼師匠「幇間腹
調子のいい一八のヨイショが憎めなくて笑ってしまう。体を斜めに引いて「よっ」とやるのがすごく楽しい。

小菊先生 粋曲
お客さんが少なめの時には「いつものじゃない」のをやってくれる小菊さん。
知識がないので詳しくはわからないのだけれど、ギターソロかと思うほどの速弾きがかっこよすぎる。小菊さんを見てしまうと、他の三味線がみな「まったり」に聞こえてしまう。
かっこよかったー。

甚語楼師匠「猫と金魚」
わーい、甚語楼師匠、うれしい~。
トンチンカンな番頭がすごくおかしい。「ところで旦那様、一つ伺いたいことがあるのですが」という繰り返しで笑いが起きる。すごく大げさにやってるわけじゃないのに弾けるような楽しさ。


楽一さん 紙切り
「西洋美術館」のお題にいつも以上に固まって困っているのが見ていておかしいやらかわいそうやらかわいいやら。
それでもちゃんと切ってお題を出したお客さんも満足されていてさすが!素晴らしい。


はん治師匠「鯛」
代バネだったしお客さんも少なめだったので少し期待したけどやはりいつもの「鯛」だった。わははは。
トリの時は丁寧な「鯛」なんだよね(笑)。
それでも何度聞いても楽しくて笑ってしまうんだなぁ。