りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場6月上席夜の部

6/1(水)、池袋演芸場6月上席夜の部に行ってきた。

・さん助「二十四孝」
・さん福「壺算」
・アサダ二世 マジック
・市馬「締め込み」

さん助師匠「二十四孝」
先日学校寄席に呼ばれたのだが、たいてい学校寄席というと体育館の劣悪な環境での高座なのだが、この時は先方のPTA会長の初イベントということでやる気に満ちていて「さん助さん、燃えるような落語をお願いします」と言われた。
燃えるような落語って初めて言われていったいどうしたらいいのか…。
その会長さんが大工さんということで高座を作ってくれると言う。
高さだけじゃなく角度にもこだわって「こんな風にしようと思います」と設計図をFAXしてきてくれた。
その後、音響についても照明についてもこだわってそのたびに設計図が送られてきて、いったいこれはどういうことになるのかと思って行ってみたら、確かにすばらしい出来栄えでものすごくやりやすかった。

そんなまくらから「二十四孝」。
二十四孝といえば私にとったら小満ん師匠なんだけど、さん助師匠のはそれとはまったくの別物で(笑)…まぁ激しい。でもこれがすごくおかしい。

大家さんのところに飛びこんできた八が猫にあじを食べられた話をするんだけど、その時に「猫が屋根の上で魚を食ってた」というところを「猫を食っていた」と言って、んん?と思っていると「言い間違えたじゃねぇか」。
その後も蠅がさん助師匠のところをうろうろしてると「蠅が…!」。
このごちゃごちゃ加減がたまらなくおかしい。

乱暴者の八だけどさん助師匠が明るくハイテンションなので自分の母親のことを「ばばあ」呼ばわりしてもそれがからっとしていて嫌な感じが全然ない。
面白いなぁ。なんかほんとにこのへんてこな味わいが癖になるんだよなぁ。

市馬師匠「締め込み」
市馬師匠の「締め込み」は何回か見たことがあるんだけど、どろぼうはとぼけた味わいがあるし、おかみさんはかわいらしいし、旦那は怒ってるんだけどどこか優しさがあって大好き。

なれそめをおかみさんに言われて「このやろう。一字一句覚えてやがる」っていうのもおかしい。
飛び出してきたどろぼうがちょっと困りながらも悪びれたりごまかしたりせずに堂々と盗みにはいったことを語るのも楽しい。