りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会 板橋区立文化会館

12/22(火)、柳家小三治独演会 板橋区立文化会館に行ってきた。

・はん治「妻の旅行」
小三治「錦の袈裟」
〜仲入り〜
小三治初天神

小三治師匠「錦の袈裟」
今日ここに来る前に財布をなくしてきた、と小三治師匠。
財布は何回もなくしているけど、金はまぁいいんです、金なんかはまぁいい。でもそれ以外に保険証だとか身分証明書だとかクレジットカードだとかビッグカメラのカードとか。そういうのをね、いちいち止めたりしないといけないのがめんどくさい。
車上荒らしにあったこともあったし、東武デパートのトイレに忘れてきたこともあった。
今回は歯医者に行ってそこでなくしたことに気づきました。

歯医者と言えばね、と歯医者の話に脱線する小三治師匠。
前に聞いた時は中野って言ってた気がするのだが、どうやらそこの先生に匙を投げられ、仕方なく大学病院に行きその伝手で豊島区の歯医者に通いだしたらしい。
そこの医者がヤブだとかなんとかぶつぶつ言いながら、とにかく歯が治らないことには高座で噺もできないので、無理を言って見てもらっているらしい。
今回はそこで会計をしようとして財布がないのに気が付いた?らしい(ちょっとごちゃごちゃしててよくわからず)。
病院のトイレやコート置場や待合室やら探してもらったけど見当たらず。
もうこうなると居ても立っても居られない。
マネージャーにはここの出番の時間があるので「師匠、財布なんかいいから会場へ!」と言われ、「財布なんか」っていう言い方が気に入らねぇ!
「俺はお客なんかどうだっていいんだ!」と言い放ち、家に戻り、あそこかここかと探したら…ありました、トイレに!
そこで客席からは大きな拍手。
あーーよかった。わはははは。

そんなまくらから「錦の袈裟」。
小三治師匠の「錦の袈裟」は久しぶりだ〜。
とにかく与太郎がかわいい。でへへへって笑うとなんかもう小三治師匠がよたさんにしか見えなくなっちゃう。
若い衆と一緒に吉原に行きたいと言われたおかみさんが「どこの世界に吉原に行っていいかってかみさんに聞く旦那がいるんだよ」とあきれながらも、錦のふんどしを用意しないといけないと言われて、「じゃ袈裟を借りてきな」と軽く言うのがかっこいい。

訳知り顔で与太郎の事を「あれがお殿様だよ」と言う店の女がまたおかしくて、大爆笑。
楽しかった〜。

小三治師匠「初天神
小三治師匠の「初天神」はほんとに何回も見てるけどほんとに何回見てもいいなぁと思う。
今回は前半が長かったのでショートバージョンだったけど、凧揚げまで見られてよかった。父親が凧をあげて童心にかえるところがほんとにかわいい。
これを見ると、正月が来る!っていう気がするなぁ。