りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール9月下席昼の部

9/22(火)、浅草演芸ホール9月下席昼の部に行ってきた。
昨日の鈴本の混雑ぶりにびびっていつもより40分ほど早く行ったら、案の定すでに行列が!
なんだなんだ?観光客なのか?あるいは寄席ブームが訪れたのか?
炎天下、1時間行列しないといけないのかと思っていたらいつもより30分早く開場してくれた。
こういうところが大好きよ、寄席って。年寄に優しい…。

・歌実「子ほめ」
・喬の字「寿限無
・さん助「初天神
ロケット団 漫才
・円太郎「浮世床(本)」
歌笑「長短」
〜仲入り〜
・正楽 紙切り
・歌武蔵 漫談
・小燕枝「権助提灯」
・小猫 ものまね
・一之輔「鮑熨斗」
馬風 漫談
〜仲入り〜
・仙三郎社中 太神楽
・小せん「目薬」
・小さん「二人旅」
〜仲入り〜
・喬之助「寄合酒」
・こいる 順子 漫才
・しん平 漫談
・小菊 粋曲
・さん喬「井戸の茶碗

喬の字さん「寿限無
寿限無の名前の最後の部分を「さん助喬の字」に変えて。
一番最後の言いたてで思わず変えるのを忘れて普通に言ってしまい「間違えましたね。やっぱり思いつきでやっちゃいけませんね」と笑わせる。
サゲも変えて「この続きは次に出てくるさん助師匠から聞いてください」。
笑った〜。

さん助師匠「初天神
前にあがった喬の字さんのことを「さっきの15分のことは記憶から消し去ってください」と言って、父親が何かの拍子に息子と二人きりになるとお互い何をどうしていいかわからなくなって、父親の方が息子を怒鳴るということになりがち、と。
「うるせぇなお前は。うるせぇんだよ。黙っててもうるせぇんだよ」
と、そのまま、初天神へ。こういう入り方初めて見たけど面白い。

あれ買ってくれこれ買ってくれうるさいからお前は連れて行かないと言うと、「そんなこと言わないでさぁ。連れてっておくれよ」と金坊。
「つれてっておくれよつれてっておくれよつれてっておくれよつれてっておくれよ」
どうかしちゃったんじゃないかと思うくらいイキオイのある連れてっておくれよ攻撃に大爆笑。
そのうちにおかみさんの「連れてってやんなよ」も加わって、「うるせぇ!ここは化物屋敷か!」。
ぶわはははは。
だんごやを見つけてからの買っておくれよ攻撃も激しくて、おやじが「買います!!」と叫ぶのもおかしかった。

円太郎師匠「浮世床(本)」
前にも見たことがあるけど円太郎師匠の「浮世床(本)」はめちゃくちゃ面白い。
お尻がむずむずして、口が「ふ」の字のようになって言いよどんでいるのがもうおかしくておかしくて大笑い。
最高だ。

歌笑師匠「長短」
初めて見る師匠。大病を何回もされていて今も治療中って…だだだいじょうぶ?と心配になるのだけれど、顔はぱーっと明るくて声もしっかりしていて見た目にはそういう風には見えない。
「長短」もすごく楽しくて見ていて思わずにこにこしちゃったのだけれど、煙草を吸うところで「あ、不整脈が」と言うので、また心配に。どきどき。

歌武蔵師匠 漫談
いつもと一字一句変わらない恫喝漫談。浅草のお客さんにはたいそううけていたけど、黒紋付きを着てやるようなこと?
そしていつも思う。「面白くもないのに笑えない。」

小燕枝師匠「権助提灯」
嫌な空気を吹き飛ばすような爽やかな高座。ほっ…。
女同士の意地の張り合いになすすべもなく行ったり来たりの旦那と、それを笑う権助がなんともいえず楽しい。
妾の家の扉をたたきながら権助が「月々金を持ってくる旦那が来たぞーー」と叫ぶのがおかしかった。

小せん師匠「目薬」
この日のお客さんにぴったりの噺でドカンドカンとウケていた。楽しい。

しん平師匠 漫談
破壊的に面白い。
60になっておしっこのキレが悪くなったとか、ダイエットと思うけど運動したくないから矯正下着を買った話とか、すごく口が悪くて不謹慎なんだけどおかしくておかしくて笑い通し。

さん喬師匠「井戸の茶碗
それほど好きな噺じゃないんだけど、ちゃんとわらいどころを散りばめて笑わせてくれるところが素敵。
楽しかった。