りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小ゑん千一夜 第23夜

柳家小ゑん「幸せの石」
隅田川馬石「鮑熨斗」
〜仲入り〜
柳家小ゑん「小さんと馬生の楽屋噺」

8/18(火)、道楽亭で行われた「柳家小ゑん千一夜 第23夜」に行ってきた。
寄席で何回か見ていて、もっとじっくり聞いてみたいと思っていた師匠。この日は小さん師匠と馬石師匠の楽屋噺をするとあったので、これは行ってみよう!と思い立ち予約。
池袋演芸場昼席を見た後新宿に移動しカフェでつないだあと道楽亭に向かって歩いていると、3丁目で腕をひょいっとつかまれた。なに?と見ると、なんと落語で知り合ったお友だちにばったり。彼女も道楽亭に行くというので、「うおっ、じゃ打ち上げも参加しちゃう?」と急きょ落語会の後の打ち上げにも参加することに。わーい。

小ゑん師匠「幸せの石」
いろんなマニアがいますけど星のマニアも結構なもの。
自分は日本一と言えるような天体のイベントに毎年呼ばれて司会をしたり落語をやったりしている。
そこには望遠鏡のメーカーが来て販促イベントをやったり、望遠レンズを実際に作る教室があったりする。
マニアックな話でよくわからない単語が出てきたりするけど、その狭くて深い世界の話が面白くて面白くて笑いっぱなし。
そしてそんなまくらから「幸せの石」。これはガスの検針員の35歳独身のおねえさんが主人公。ガスメーターのチェックに行った先で拾った石のことが気になって、天体マニアの係長に「この石、なんだかわかりますか」と尋ねに行くと…。
オタク的な知識だけじゃなく、人間観察眼が鋭いもんだから、おねえさんや天体マニア係長の言動がもうめちゃくちゃ面白い。
もう笑った笑った。楽しい〜!

馬石師匠「鮑熨斗」
こんな大爆笑の後だと出づらいだろうなぁと思っていると出てきた馬石師匠。袖から勉強させてもらうことはあるんですけど、今日のこの会場だと正面から見ることになって…正面から見ると違いますね。ほんと…見なきゃよかった。
ぶわははは。やっぱりやりづらいんだ。
小ゑん師匠は大先輩でそんなに今まで親しいということもなかったんですけど、楽屋噺がとても楽しくてもっと聞きたいと思ってお願いしていたら、「だったら今度俺の会でやるからゲストで来る?」と誘っていただいた、と。
私は馬生師匠には間に合ってないんですが、小さん師匠は前座のときにお供したことがあります。私の唯一持ってる小さん師匠の楽屋噺を。
と言って、東横落語会にお供で行った時の話。
ほんとに小さん師匠って聞けば聞くほど素敵な師匠で魅力的だったんだなぁと思う。素敵だ。

馬石師匠の「鮑熨斗」は何回も聴いているけど、前に聞いた時より爆笑編になっていたのは、小ゑん師匠の会だったからかな。こうやってどんどん噺も進化していくんだろう。

小ゑん師匠「小さんと馬生の楽屋噺」
自分は小さん師匠の27番目の弟子で、通いの弟子だったんだけど、あの4年間を今思うとほんとに貴重で幸せな経験ができたなぁと思う。
小さん師匠のお供で地方に行ったり馬生師匠とご飯を食べたりあんな体験ができたことは本当に幸せだった。
1時間ぐらい話をされたんだけど、もうとにかく小さん師匠の邪気のなさや馬生師匠のかっこよさが伝わってきて、終始笑い通しだった。
ICレコーダーで録音されていたようだから、もしかして発売されるかも?!

こんなに笑ったのは久しぶりというぐらい笑って、打ち上げもとても楽しくて、幸せな時間だった。
また次回も行きたい!