りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

さん助 燕弥 ふたり會

7/18(土)、お江戸日本橋亭で行われた「さん助 燕弥 ふたり會」に行ってきた。

・燕弥&さん助 オープニングトーク
・扇兵衛「権助魚」
・燕弥「ぞろぞろ」
・さん助「もう半分」
〜仲入り〜
・さん助「意地比べ」
・燕弥「大山詣り

燕弥師匠「ぞろぞろ」
さん助師匠と一緒に新真打になった燕弥師匠。テレビで見て「この人の落語おもしろい!」と思っていたんだけど、明るくてからっとしていて楽しい。
前半が私が前に聞いたのと違ってたのでわからなかったんだけど、「ぞろぞろ」だった。大好きな噺。
テンポが良くて明るくて楽しい「ぞろぞろ」だった。

さん助師匠「もう半分」
始まってびっくり。うわー「もう半分」!
安酒場の気のいい主人が金に目がくらんで、おかみさんの言いなりになって、おじいさんが忘れて行った五十両ネコババする。
おじいさんは悲観して川に身を投げて死に、一方酒場の方は大きくして奉公人も雇って大繁盛。おかみさんが妊娠して夫婦で喜んだものの、生まれてきたのはあのおじいさんにそっくりの女の子…。

おじいさんにお金を返さなきゃと言っていた主人がおかみさんに説得されて言いなりになるところが一番のハイライト(だと思う)。
人のよさそうな主人がちょっと目を伏せて受け入れてしまうところがやけにリアルでぞぞぞ…。

すごくさん助師匠に合ってる。凄みのあるおじいさん、強気のおかみさん、気の弱い主人、すべてぴったりなのだ。
私はさん弥さん時代をそんなによく知らないんだけど、なんかすごく今変化していっているんじゃないか、という気がする。ってエラソーでごめん。

さん助師匠「意地比べ」
三三師匠と吉坊師匠でしか聞いたことがない噺。
なんかイラっとくる噺であんまり好きじゃなかったんだけど、これがさん助師匠がやるとなんかやけに面白い。
意地っ張りがどんどん増えていくんだけど、そのめんどくささよりバカバカしさが勝るからだろうか。
なんかこの人得してるよなぁ。顔のせいなのかツルツルの頭のせいなのか明るくぬけた声のせいなのか。本人からにじみ出るおかしみであんまり好きな噺じゃなくて楽しく聞けてしまう。不思議。

燕弥師匠「大山詣り
テンポが良くてすごく聞きやすい。
乱暴者で喧嘩っ早いくまさんが燕弥師匠にぴったり。
女中が置いてきぼりのくまさんを見つける場面とおかみさん連中を集めてほら話を聞かせて全員の頭を刈って念仏を唱えてるところが目に浮かんできておかしくておかしくて。
すごく楽しい「大山詣り」だった。