りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール5月上席 薫風GW特別興行

5/1(金)、浅草演芸ホール5月上席 薫風GW特別興行に行ってきた。
仲入り後に入れば500円引き?と思ったけど待ちきれずに入って権太楼師匠の途中から。

・権太楼「つる」
〜仲入り〜
・三三「道具屋」
・小猫 ものまね
・馬石「反対俥」
・さん喬「天狗裁き
ホンキートンク 漫才
・市馬「二人旅」
・正楽 紙切り
小三治粗忽長屋

権太楼師匠「つる」
権太楼師匠がやると「つる」もこんなに面白いのか!
隠居が「つる」という名前になった由来をやっただけで笑いが起きる。嘘言ってるぞ〜っていう感じが伝わってくるからおかしいのだ。すごい。

小猫先生 ものまね
ほんとにいつ見ても素晴らしい。色物で小猫先生に当たるとそれだけで得した気分だ。

馬石師匠「反対俥」
馬石師匠の「反対俥」は何回も見ているけど、こんなに面白かったっけ?というぐらい爆発的に面白い。
最初の車屋の返事の仕方がよく見てみるとすごく自信なげなのがおかしい。掛け声だけで全然車が持ち上がらなかったり、歩いている人より遅かったり、乗っている人が文句を言いながらも優しいのがいかにも馬石師匠らしくていい。
その分、後から乗った俥のはねっかえり具合がまたおかしくて、最高だった。

さん喬師匠「天狗裁き
そしてまた見てしまったさん喬師匠の「天狗裁き」。
浅草だからいつもよりももっと短め、でも笑いどころはたっぷりと。すごい。

ホンキートンク 漫才
わーい。ホンキートンク
落語協会で一番好きな漫才師さんなので当たるとうれしい。正直、一度も笑えない漫才コンビもいるからなぁ…。もっとホンキートンクの出番を増やしてほしいわ。

市馬師匠「二人旅」
笑いが少な目だけど最近よくやっている「二人旅」。
私はこの淡々とした噺、大好き。

正楽師匠 紙切り
鈴本演芸場での『正楽三代展』を終えたばかりでさすがにお疲れのご様子。いつものセリフで口が回らなかったりしてほっぺたにペシペシと叩くような場面も。
北陸新幹線」というお題に頭を抱え、切り始めてから、「私ぐらいの紙切りになると…北陸新幹線東北新幹線東海道新幹線も…どれでもみんな…同じに切っちゃう」には笑った。
追い詰められた時の正楽師匠のセリフが大好き。

小三治師匠「粗忽長屋
権太楼師匠に「今日は長まくらに小言念仏だよ」とディスられていたけど(笑)、たい焼きのまくらが長くなりそうになって「今日はまともに落語やらないよ」と言いながら「粗忽長屋」。
まめでそそっかしい八五郎と八に言いくるめられて「これは俺だ」と納得しちゃう熊。これに「おい、またあの人が戻ってきちゃったよ」「もう一人増えちゃったよ」とあきれる世話をする人との対比がほんとにおかしい。
「最近ほんとにいろんなこと忘れちゃってだめなんだよ」と言う小三治師匠と八とが重なってますますおかしかった。