りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

神田連雀亭 きゃたぴら寄席

12/15(月)、「神田連雀亭 きゃたぴら寄席」に行って来た。
ほんとはこの日は落語に行く予定ではなくて残業しようと思っていたんだけど、ちょっと仕事でむしゃくしゃすることがあり、ええい!行ってしまえ!と行ってしまったのであった。
急に思いついて行けてしまう距離と値段。連雀亭よありがとう。

・朝也「悋気の独楽
・一左「熊の皮」
・圜満「目薬」
・左吉「ぼやき酒屋」

朝也さん「悋気の独楽
前の会社の仲良しだった同期と雰囲気が似ていて他人とは思えない朝也さん。いかにもいい人そうなんだけど噺に入るとちょっと毒気もあってそのギャップがいい。
この日は昼間のワンコイン寄席にも出ていたという朝也さん。一度家に帰ってもすぐに出てこなくちゃならないからだったらここで時間をつぶすかとずっと楽屋にいたんだけど、だんだんわびしい気持ちになってきた、と。
そんなまくらから「悋気の独楽」。お妾さんが妙に色っぽくて、定吉がちゃっかりしていて、なんとも楽しい。暑苦しくないんだけど要所要所で笑わせてくれてすごい好み。楽しかった。

一左さん「熊の皮」
この間レッドペッパーで聴いた「熊の皮」。
仕事から帰ってきて疲れているのに家にあげさせてもらえず次々奥さんに用事を言いつけられる甚平さん。言われ「あーそうかー」と納得しちゃうのがかわいい。
お医者さんからまわってきたお赤飯、大好物だと喜んでたけどちゃんと口にすることができたのかな、なんてちょっと心配になる。
奥さんに教わった口上をちゃんと言えず、先生が「もしかしてお前さんこう言いたかったんじゃないかい?」と言いなおされて、「あーそうです。なんだ見てたんですか。で、次はなんて言うんです?」
サゲもかわいくていいなー。下ネタサゲよりこっちのほうが好き。

圜満さん「目薬」
圜満さんは初めて。芸協まつりの時のクイズ大会では見たことあるけど(笑)。
ラーメン屋さんで落語をやったという話。落語好きなラーメン屋さんが開店祝いに落語会をやりたいということで芸協に電話をかけてきた。最初は歌丸師匠を所望、それが無理なら小遊三、それもだめなら昇太でもいいや。予算は1万円っておいおい!
結局だったらもう誰でもいいやーということになり圜満さんに回ってきたと。
次々ラーメン食べにやってくるお客さんの前で落語やるってやりづらそう〜。
そんなまくらから「目薬」。この噺、わかりやすくて面白いよなぁ。わかっていても絶対笑っちゃう。とにかくおまんまが食べたくて協力しちゃうおかみさんがかわいい。

左吉さん「ぼやき酒屋」
初めて見る左吉さん。ロカビリーっぽい髪型に噺家さんっぽくない語り口、落語の方もなんか独特で度肝を抜かれる。な、なんだ、この人は。
「ぼやき酒屋」ははん治師匠がやってる噺と同じなのかな。
一人で居酒屋に来てああだこうだと言うお客。店の主人との会話がかみ合わなくてそれが延々と続いていくんだけど、なんか途中から妙にツボにはまって笑い通しだった。面白かった。