りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

一左・ミルクの会Vol.10

10/2(木)、ミュージックテイトで行われた「一左・ミルクの会Vol.10」に行って来た。

・一左「黄金の大黒」
・美るく「目薬」
〜仲入り〜
・美るく「シンデレラ伝説」
・一左「湯屋番」

一左さん「黄金の大黒」
この二人会も今回で10回目になります、と言う一左さん。
10回目だから何か記念になるようなものを、とも思ったのですが、10回目だと気付いたのがここの会場に来てからでして…。
そして今、末廣亭の夜の部に交互出演しているという話。特に末廣亭は舞台と楽屋が一番近い寄席なので緊張もするけどとても勉強になるのだ、と。

私の場合、寄席を見に行って好きになるってことが多い。はん治師匠、小袁治師匠、小里ん師匠、小柳枝師匠、百栄師匠、馬石師匠、きく麿師匠。みんな寄席で見て好きになったんだよなぁ。だからできるだけ寄席に出てほしいなぁと思うけど、噺家さんも大勢いるからなかなか出られないという現状。特に二つ目さんは厳しい。
だから深夜寄席とか勉強会とか頑張ってるんだなぁ。と思っていたら、今度志ん輔師匠が発起人になって二つ目さんだけが出る寄席ができるっていうじゃないか。すごい!!すばらしい!!行く行く!行かなくちゃ!連雀亭!
って話が逸れた。

噺に入ってすぐに気付いた。「黄金の大黒」だ!
この間の勉強会でネタおろしされてた噺。
このブログに「もっとやってほしい」って書いたのをもしかして読んだのかしら。なんちって。(読んでるはずもなく…)
あのときに聞いたのより面白くなっていてなんか感動…。そうか、勉強会を見に行くとこういう楽しみ方ができるのか。

印袢纏を羽織と間違えたり、夏物の羽織に新聞紙の裏地を付けたり…長屋の人たちの会話が楽しい。
そして流暢に口上を言って得意になって帰ってくる男、忘れないうちにやってくると言って「承りますれば」が言えずに「うけうけけけけけ」とわやわやになる欽ちゃん。
楽しかった。

美るくさん「目薬」
初めて見る美るくさん。サラサラの髪の毛と笑顔がかわいらしい。仲入りにふるまってくれたミルクティもおいしかった〜。
「目薬」といえば何度も見ている文左衛門師匠の印象が強いんだけど、美るくさんの「目薬」はおかみさんが可愛らしくてよかった。
なんか時々すごく落語っぽくなったり素に戻ったりするのが見ていて危なっかしいけどかわいい。

美るくさん「シンデレラ伝説」
円丈師匠で何回も聴いているシンデレラ伝説。円丈師匠とは微妙に違うところがあってそこがちょっと意表をつかれて面白かった。
金のお姉さん、銀のおねえさん、ばっちいお姉さんが出てくるところが好き。
バカバカしいけど良くできた噺だよなぁ。白鳥師匠の新作はあんまり得意じゃないんだけど(疲れる…)これは面白いなぁ。

一左さん「湯屋番」
面白かった!
若旦那が親方にご飯を好きなだけ食べられない愚痴をこぼすところから面白い。
愚痴っていてもなんかおっとりしていてちょっと楽しんでいる風なところが若旦那らしい。奉公先がお湯屋と聞いて「番頭になって女湯を…」と目論むけど、いやらしさがなくていいな。
番台に上がって、男湯を「あーやだやだ」とけなして妄想に入るのが楽しいなー。
どなたかのブログで一朝師匠の「湯屋番」がとても楽しくて最高だったと書いてあった。一左さんの師匠の「湯屋番」も見てみたいなぁ。