りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第31回・新宿亭砥寄席「SKR60〜Part2〜鯉の巻”ひと夏の鯉”」

新宿文化センターで行われた第31回・新宿亭砥寄席「SKR60〜Part2〜鯉の巻”ひと夏の鯉”」に行ってきた。
大好きなこの会。仲良しのこの3人の落語会は他にもあるけれど、このテイトさんでやる会が一番お得感があると思うんだけど、お客さんが一番少ないのよね…。なんかとってももったいない。

・鯉ん「ん廻し」
・鯉昇「馬のす」
・喜多八「青菜」
・扇遊「干物箱」
・鯉昇「質屋蔵」

鯉んさん「ん廻し」
前にも見たことがある鯉んさん。ちょっとヤンキー風味?
一番笑ったのが割と早めに切ったと思ったら「あ!まだ時間があまってる!」。
高座で時計を見たのも驚いたけど、そこからまた「まあまあお前さんそう慌てるな」と噺に戻ったのに笑った。

鯉昇師匠「馬のす」
大好きな鯉昇師匠。最近あんまり見に行っていなかったので、まくらが新鮮!
40年ぶりに同窓会があって、みんなの年齢を聞いて回ってるやつがいた、と笑わせたあとで。
最後に校歌を歌おうということになったんだけど、早かったですね、2割ぐらい歌ったところでしたかね、みんなハミングになりました。歌はいいですね。ハミングでも感じは出ますから。
そのうち私の落語も話しているうちの半分以上がハミングになります。
わはははは。このセンスがたまらない。

鯉昇師匠の「馬のす」は前にも見たことがあったんだけど、馬のしっぽの毛を抜くところや酒を飲んで枝豆を食べるところがとっても上手でいちいちおかしい。
それほどくずしてないのにどこかシュールなところが鯉昇師匠らしくて大好きだ。

喜多八師匠「青菜」
どうしても小三治師匠の「青菜」と比べてしまって…。
押入れからおかみさんが出てくるところは爆発的におかしくて大爆笑だったんだけど、私どうも苦手なんだなぁ…喜多八師匠…。

扇遊師匠「干物箱」
袖のところで喜多八師匠の「青菜」を見ていたんだけど、この噺は夏にやって涼しさを感じる噺っていうけど、涼しくならなかったね、暑苦しかったね、とにやり。
この日は会場の空調があまり効いてなくて高座は特に暑そうで、扇遊師匠も汗を拭きながらやっていた。

貸本屋のぜんさんの調子の良さが最高におかしい「干物箱」。
「干物箱」は扇遊師匠のが一番好きだわー。明るくて軽くて楽しい。

鯉昇師匠「質屋蔵」
夜中になると三番藏にお化けが出ると評判になっていることを知った旦那が番頭を呼んで蔵の見張りをするように言うと、「だったらお暇をください」と番頭さん。まあそう言うな多分こういうことだと思う、と旦那が語るのだがこれが結構長い話で、話終わったあとに「長かったけどな」というのがおかしい。 そしてお化けが怖い番頭さんと近所で一番強いというので呼ばれたくまさん。実はくまさんも番頭さんに負けないぐらいお化けが怖い。
男ふたりが怖い怖いとくっついて移動するのもおかしいし、扉を開けるのもおっかなびっくりで、いちいちきゃーきゃーいうのがおかしい。
あまり聞く噺ではないのでどういう結末だったっけというのを忘れていて、ちょっとドキドキしながら聞いた。
鯉昇師匠の噺をたっぷり二席聞けて満足!