りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第一回 三遊亭玉々丈のらくご勉強会

5/27(火)、ミュージックテイトで行われた「第一回 三遊亭玉々丈のらくご勉強会」に行ってきた。 ちなみに玉々丈さんは「めぐろ」に改名されたので、三遊亭玉々丈のらくご勉強会は第一回目にして最終章らしい(笑)。

・玉々丈「子ほめ」
・さん歩「幇間腹
・玉々丈「進路相談」「子役の春」
〜仲入り〜
・玉々丈&さん歩 対談
・玉々丈「紺屋高尾」

玉々丈さんは以前天どん師匠との二人会で見ていてその後の打ち上げでお話をしているのでなんとなく勝手に身内気分。

玉々丈さん「子ほめ」
改名することになったというお話から。
以前から師匠にこの名前は嫌ですと訴え続けてきたのだけれど、今回どうせだめだろうと思いながらも訴えていたら「じゃ変えよう」とあっさり言われ、逆にびっくりした、と。
じゃなんて名前にするかと師匠と話していた時に「お前今どこに住んでる?」
「玉々丈」という名前が当時「二子玉川」に住んでいたから付いた名前だったので、思わず警戒。
「め、目黒の方です」と答えると「じゃ、目黒の方、にしよう」。
「めぐろのほう?」
その後も、ぴっかりっていうのもいるからお前はどっさりでどうだとか不穏な名前が次々出てくる。

これ以上とんでもないのが出てくる前に「めぐろでいいです」と言って「めぐろ」に決まったとか。 確かに「たまたまじょう」って呼びづらくて、私も今回の会を予約するとき「え、えっと…たまたまじょうさんの会を一名…」って言うのちょっと恥ずかしかったから、改名はうれしい。

そんなまくらから「子ほめ」。
玉々丈さんの古典を聞くのは初めてだったんだけど、あら案外ご隠居さんがご隠居らしい。結構古典もいけるのでは。
と思って見ていたら、年齢を褒めるところを教える場面が抜けて、あれ?
もしや仕込みを忘れた?と思っていると、そのまま進んであっさりと終わってしまった。ぶわははは。

さん歩さん「幇間腹
さん歩さんは初めて。話し方がおねえっぽくて結構ブラックで面白い。
「まさかの仕込みを忘れるというありえない失策」と玉々丈さんの「子ほめ」に突っ込んだのに大笑い。
ネットのことやお客さんのことや自分が先週開いた勉強会のことなどをブラックに話しながら、ネタをさぐっているのかな。まさか漫談だけじゃないよな、と思っていると、「幇間腹」へ。
結構な熱演だった。

玉々丈さん「進路相談」「子役の春」
落語を小三治師匠に見てもらったことがある、と。
円丈師匠の前でやる時もそうなのだが、師匠はあまり目を合わさず時々ちらっと顔を上げてぎろっと見る。それが小三治師匠は上下をふって師匠の方を向いた時にぎろっと。もうドキドキしちゃってしょうがない。
終わった時に小三治師匠が「お前の落語はたどたどしいな」。わはははは。
でも人柄がでていて優しい落語だからそれはいい、というようなことを言われた、と。
だから小三治を目指している、と言って大笑いしたのだが、いやいやいや…結構端正でかわいい落語だから似てないこともない、かも!

「進路相談」は初めて聞いたんだけど、面白かった!
白百合学園に入りたいというおかまの小学生と先生との会話。面白かったんだけど、オチを間違えちゃった、と。えええ?ほんとのオチが知りたい…。

玉々丈さん「紺屋高尾」
新作が聴きたかったんだけど最前列にいたお客さんが「大ネタ!」と言ったら、まさかの「紺屋高尾」。
玉々丈さんの「紺屋高尾」を聞けるとは…驚き。
なんか結構計り知れない玉々丈さん。面白いなぁ。また見に行きたい。