りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

円卓

円卓 (文春文庫)

円卓 (文春文庫)

円卓

円卓

★★★★

世間の“当然”に立ち止まり、悩み考え成長する物語。うるさいぼけ。なにがおもろいねん。平凡やしあわせに反発する琴子、小学3年生。好きな言葉は、「孤独」。

西さんらしいリズミカルな関西弁が心地よく何度も笑ってしまった。
自我が強い分、他人の心の動きに鈍感なこっこを見守る人たちの視線の優しさに心暖まる。 ぽっさんの大人っぷりといったら。こんな幼馴染みがいたら無敵。

どこにでも転がっていそうな少女の物語だけどファンタジーだなぁ。
こんなにも世界が優しければいじめも自殺もないだろう…でも…。
鹿が現れるシーンが美しい。