りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

高円寺演芸まつり萬感寄席 左談次一門会

2/14(金)、高円寺演芸まつり萬感寄席 左談次一門会に行ってきた。

・幸之進「寄合酒」
・談奈「ねずみ」
〜仲入り〜
・左談次「五人廻し」

幸之進さん「寄合酒」
談吉さんがインフルエンザになってしまい代演の幸之進さん。
初めて見た噺家さんだったけど、楽しかった。いつもこの噺を聞くと思うのは、乾物屋さんかわいそう…。

談奈さん「ねずみ」
これで私は3回目の談奈さん。
いつも優しい左談次師匠ですけど今日はすごく機嫌が悪いです、と。なぜかというとブラック師匠、川柳師匠と大阪で公演があって3人で飲んで川柳師匠のお世話に明け暮れていたから。川柳疲れです。いつもは先に酔っぱらう左談次師匠が酔っぱらう暇がなかったくらいひどかったらしい。
自分の最初の師匠であるブラック師匠は離婚して住むところがなくなって自分の家に転がり込んできたときがあった。「内弟子」っていうのは聞きますけど、私の場合は「内師匠」ですから、には笑った。
わりと長いまくらのあとに「ねずみ」をたっぷりと。

左談次師匠「五人廻し」
川柳疲れの左談次師匠。
あの人は酒が好きなわけじゃなくて訳がわからなくなりたいだけなんだから。焼酎をほんとにまずそうに飲むんだ。
打ち上げの後の電車で小学生に絡み、帰りの新幹線で行方不明になった川柳師匠を1号車からずっと探しまわってほんとに大変だったらしい。
前の二人のことを「寄合酒にねずみでしょ。ほんとに長い噺をよくやりますよ。こういうところで。空気を読めっていうの」と切り捨てたあとに、「五人廻し」。

もうとにかく喋りが気持ちがいいんだなぁ、左談次師匠は。
結構下ネタや独自のくすぐりを入れてくるんだけど、それが下品じゃなくて粋なのだ。
女がまわってこなくて若い衆に文句を言ったり愚痴を言ったり絡んでくる男たちが、下品じゃなくて知性があっておかしい。
やっぱりいいなぁ、左談次師匠。

打ち上げも参加してみたかったな、と後ろ髪をひかれながら帰った。