りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家三三 独演会「冬」なかのZEROホール

1/27(月)、なかのZEROホールで行われた柳家三三 独演会「冬」に行ってきた。

柳家 わさび「強情灸」
柳家 三三「看板のピン」
柳家 三三「笠碁」
〜仲入り〜
柳家 三三「鼠小僧・小仏峠

わさびさん「強情灸」
ここの会場には小学生の時に演者として出たことがあります、と。
何かというと、バイオリンの発表会。演奏をし終わった時に「どうでしたか」とマイクを向けられて「照明が熱くて焼けるかと思いました」と答えたら、会のあとに先生に「あなた面白いこと言うわね。そんなことばっかり言ってると将来は落語家にでもなっちゃうんじゃない?」と言われたんだけど、確かにそうなりました。

「強情灸」というとどうしても私は雲助師匠、小燕枝師匠、龍玉師匠のが大好きなので、それと比べてしまって、もったりしているように感じてしまう…。

三三師匠「看板のピン」
お相撲の優勝決定戦を見たというまくら。
勝負そのものより観戦に来ていた海老蔵さんから目が離せなくなってしまった。
サングラスを頭にひっかけて明らかにプライベートで来ているようなのだが、オーラがものすごくあって形がいい。
「よし始まるぞ」と腕組みをして見始めて「おおっ」と身を乗り出して「勝負あった!」と手を打ってその後わーーーっと拍手。その様子を食い入るように見つめてしまったという三三師匠、そのまんまやって見せるのだが、「あのね。もしビデオに撮ってる人がいたら後で見てください。ほんとにこのままですから。完コピですから」。

三三師匠の「看板のピン」は前に寄席で見たことがあるのだが、とにかくスピードがあって勢いがあって気持ちいい。大好き。

三三師匠「笠碁」
「笠碁」というと私は末廣亭で見た小里ん師匠のが忘れられない。意地を張り合うおじいさんがなんともいえずかわいいの。
三三師匠のおじいさんは少し若い感じ。ついつい勝負に夢中になって言っちゃいけないことをあえて言ってしまうおじいさんとそれを聞いてますます強情をはるおじいさん。笠をかぶってひょこたんひょこたん歩く様子がかわいい。

三三師匠「鼠小僧・小仏峠
鼠小僧と呼ばれる前の次郎吉少年が雪の小仏峠で出会った二人組の盗人の鼻を明かす噺。
テンポがよくて所作がきれいで調子がよくて、ぐっと話に引き込まれる。
こういう噺をくさくなくやるところが好き。