りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

祝真打 三遊亭天どん『どこまで続くか!?百番勝負』

11/15(金)、道楽亭で行われた「祝真打 三遊亭天どん『どこまで続くか!?百番勝負』」に行ってきた。

・天どん『田能久』
・萬橘『普段の袴』
〜仲入り〜
・天どん『ミドさん』

天どん師匠の「田能久」
この間のらくごカフェでは録音が入っていて、「変なことはするな」と言われていたので、まじめに落語をやった。変なことができない落語なんて…!ということで、その時の鬱憤を晴らすかのように?ちょっとやけくそモードな「田能久」。

  「これがあとできいてくるんですね。安直な設定ですね」
「こいつ、いい気になってますね」
自分で噺に突っ込みまくり、水差しまくり。ちょっとやりすぎて墓穴を掘っているというか、自爆しているような気がしないでもないが、それがまたらしいといえばらしい。

「面白くない噺」と何度も言っていたが、結構合っているような気がする。

萬橘師匠の「普段の袴」
天どん師匠に最初に悪口を言われたからか、アウェイな空気を感じたからか、ブラックな感じのまくら。
なんとなく噺に入りずらそう〜にしていたけれど、羽織を脱いで「普段の袴」。
これが面白い面白い!

侍が道具屋に入って主と話をしている様子を覗き見ていた男が出てきたところからもう爆笑に次ぐ爆笑。
なんであんなにおかしかったんだろう?と思うと、多分この男の弾けっぷりがハンパなかったからなのか?
途中からもうツボに入ってしまって笑いが止まらなかった。
やっているうちにどんどんエンジンがかかってきたみたいで、汗だくの熱演だった。

天どん師匠の「ミドさん」
真打披露目をやっていた時の弟弟子との打ち上げの話がおかしい。
なにせこちらも何回も披露目を見に行っていて、弟弟子さんたちが次のチケットや手拭いを売ったりしているのを見ていただけに、おかしさ倍増。

そして評判の悪い噺をやりますよと言って「ミドさん」。
天どん師匠の新作を聞くのは本当に久しぶりだったんだけど、いいなぁー。私、やっぱり天どん師匠の新作が好きだなぁ。
ブツブツ芸も新作にこそ生きるような気が…。どこまでもがっかりなミドさんがよかった。