りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

国立演芸場 11月上席 真打披露目公演

11/1(金)、国立演芸場で行われた11月上席 真公演に行ってきた。
どんだけ披露目を見に行くんだよって話ですが、小三治師匠が落語協会会長として披露目に出るのもあとわずか…と思うとついつい…。

席が良すぎて動揺…。ちょ、最前列のど真ん中って…。会社休んできた甲斐があったけど、なんだか申し訳ないぞ。
この日は文化鑑賞会?で高校生がたくさん来ていて、独特な雰囲気。ほとんどの子は落語なんか興味なくてイヤイヤ連れてこられたのだろうけど、真打披露!しかも小三治師匠なんだぜ!!心して聞くがいい!って何様だ、お前。すみません。

・金原亭駒松「子ほめ」
・桂才紫「平林」
・金原亭世之介「お菊の皿
・ホームラン 漫才
金原亭馬生「うどん屋」
柳家小三治「出来心」
〜仲入〜
・口上 (世之介、馬生、龍馬、伯楽、小三治
・翁家和楽社中 太神楽曲芸
・金原亭伯楽 漫談
柳家紫文 三味線漫談
・金原亭龍馬「抜け雀」

世之介師匠「お菊の皿
高校生を意識してかまくら長め。大爆笑だったのだが、その分「お菊の皿」の面白さが少なくなっていたのはちょっと残念な気が。
わかりやすく面白い噺なのだから、こちらをたっぷりやってほしかった。

おそらくこの日一番ウケていたのはホームラン。
やっぱり落語に比べて漫才のほうが分かりやすいよね。

馬生師匠「うどん屋」
寒そうでおいしそうで酔っぱらいが質が悪くて素晴らしい(笑)。

小三治師匠「出来心」
こんなに近くで小三治師匠を見られるということで動揺しすぎた。
親分に呼ばれてもう泥棒稼業から足を洗ったほうがいいと言われたまぬけな泥棒が「せっかく兄弟の契りを交わしたんですから、もう少しおいてやってくれませんか」というセリフがツボに入って笑ってしまって、小三治師匠にピクっとされたような気が…。すすすみません、変なところで笑っちゃって。びくびく…。

花色木綿までやらなかったのが残念。大好きな噺なので最後までたっぷり見たかった。

口上で小三治師匠が龍馬師匠のことを「人柄も良くて後輩からは慕われ先輩には引き上げられ」と言っていて、こういう時には基本的にこれでもか!と褒めるけれど、ちゃんとその人その人を見て言っているのだなぁということに感動…。
トリを務める龍馬師匠のことを「こういう時のトリは本当に緊張するものです。だからもしかすると普段のちからはでないかもしれない」と言ったのは、優しさだったのかプレッシャーだったのか。

伯楽師匠は「今日は声が出ないから」と落語なしで落語協会の分裂騒動の話。最後は自分の書いた小説の宣伝で、ええええ?
落語が聞きたかったなぁ。

龍馬師匠「抜け雀」
高校生をターゲットにやったらいいのか、あるいは前の方に座っている落語ファンに向けてやったらいいのか、悩んでる風。
どうするのかなぁと思っていると、「抜け雀」。たっぷり正統派の抜け雀だった。きっと私たちに向けてやってくれたんだろう。と勝手な妄想。
これで3人のお披露目公演を見たことになるのだが、それぞれ一門のカラーが出ていて面白い。とにもかくにもおめでたいことだし、みんなで盛り上げていこうという雰囲気が見ていてたまらない。
しかも大好きな小三治師匠が会長をやっているうちにこういう公演を見る機会があったということは本当にラッキーだったなぁと思う。感謝。