りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

夏のきゅりあん寄席 落語教育委員会

7/23(金)、きゅりあん大ホールで行われた「夏のきゅりあん寄席 落語教育委員会」に行ってきた。 今回で落語教育委員会は3回目。

・コント「ロイヤルベビー編」
・林家扇「ざるや」
柳家喬太郎「ハンバーグが出来るまで」
〜仲入り〜
・三遊亭歌武蔵「稲川」
柳家喜多八「抜け雀」

いつものように携帯切ってねのコントから。
今回はロイヤルベビー編ってことで、喜多八師匠が赤ちゃん役。毎度毎度、喜多八師匠の扱いが酷くて笑ってしまう。今回も黒いタイツに赤ちゃんっぽい帽子をかぶってひっくり返って足をばたばたさせている…。殿下がこんな姿に…よよよ…(笑)。

開口一番は二つ目になりたての林家扇さん。
後から出てきた喬太郎師匠が「いきがってる女の子が徐々に更正に向かっているような…」と言っていたけど、まさにそんな印象。
声が大きくて元気がよくて大胆。でも笑ってもらいたい気持ちが強くて、無理やり入れてくるくすぐりがちょっとくどい。
でも結構うけていたように思う。

一番手は喬太郎師匠。
なんとなく会場が「ふだんそれほど落語に来たことがない」「ニコ動で喬太郎師匠の動画を見て喬太郎好きになった」という雰囲気。
いや、い、いいんだけど…。私もそんなようなものだし…。
喬太郎師匠もそんな空気を感じてか、「ハンバーグが出来るまで」。
これを聞くのは二回目なんだけど、なんとなくちょっと恥ずかしい噺だよな、これ…。特にさとみが…。
へー喬太郎師匠ってこういう女と付き合っていたの?みたいな。自信があってちょっと嫌な女だよなー。でも男はこういう女に弱いよねー。ちっ。

と思いながらも今回もまんまと笑いまんまと泣かされた。
好き嫌いは別としてよくできた新作だなぁ。

仲入り後は歌武蔵師匠。
これがねーうーんうーん…。干支がわからない力士と噺家のまくら。私これ聞くの4回目なんだよね。 たとえば、喬太郎師匠や鯉昇師匠や一之輔師匠だったら「追っかけか?」というぐらい月に何回も見に行っているから、同じまくらや噺に当たっても仕方ないと思うのよ。
でも歌武蔵師匠に関してはそういうわけでもなく…。落語教育委員会と寄席とテレビでたまに見るくらいのペース。それなのに全部同じまくらって…。
しかも前回の落語教育委員会も確かこのまくらだったんだよなぁ。この会が好きでシリーズで来ている人もいるということは考えないんだろうか。
いや確かに初めての人が多い感じではあったし、どっかんどっかんうけていたけど…。
まさかまくらだけで終わるつもりか?と思ったら、短く「稲川」。とにかく今回は名前を憶えてもらうために相撲押し?

トリは喜多八師匠の「抜け雀」。
「甚五郎モノとかっていうのは案外簡単なんだよね。たいしてうまくなくてもそこそこうまく聞こえるし、だいたいみんなそういう噺好きでしょ?汚いなりをしてるけど実は名人とかさ。だから昔は寄席でもみんながやりたがって取り合いだったんだよね。」
「おれはこういう噺を得意にしてるなんていう噺家はたいしたことないと思うね」
「だいたい嫌な奴だよね甚五郎って。最初から名乗ればいいのに、名乗るほどのものじゃない、とか言ってさ。嫌味だよ」
「って言いながら、そういう噺をやろうとしてるんだけどね」

わはははは。また自分でハードル上げてる!
なのに喜多八師匠の絵師がものすごくかっこいいのだ。傍若無人に酒を飲み、無一文だとばれてからもまるで申し訳なさそうでもなく堂々としてえばっている。
人のいい宿屋の主人、しっかり者でちょっとがめつい女房も魅力的で、楽しかった。

今回で3回目の落語教育委員会だったけど、次回のチケットはもう買ってしまっているんだけど、それを見たらもうしばらくこの会は行かなくてもいいかな…。