りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール 5月上席 夜の部

5/9(木)、会社帰りに性懲りもなく浅草演芸ホールの5月上席 夜の部に行ってきた。お目当てはやっぱり小三治師匠。この間朝から晩までいて見ていて、夜の部の仲入り後から入っても座れそうだと思って、夢よもう一度で行ってきたのである。

・権太楼「代書屋」
・白鳥「アジアそば」
・仙三郎社中「大神楽
・三三「浮世床
・志ん輔「七段目」
ロケット団「漫才」
・歌之介「漫談」
・正楽「紙切り
小三治「お化け長屋」

切符を買っていると権太楼師匠のお囃子が聞こえてきた。
仲入り後だと半額になる(1500円)のだが、仲入り1つ前なので2000円。こういうサービスがまたうれしい。

・白鳥師匠の「アジアそば」。
今日も男らしく新作落語
この間鈴本でやはりこの「アジアそば」をやっていたら5分ぐらいしたところでお客さんが舞台の前にやってきて「いつになったらちゃんとした古典落語に入るんだ?」と聞かれた。「インド人が出てきた時点でちゃんとした古典をやるわけがないじゃないですか。」というのがおかしい。

・三三師匠の「浮世床」。
「みんな、扱いに困っています」「私はこういうちゃんとしたまくらもできちゃうんですよ。あの人とは違って」とまたまた白鳥師匠をいじる三三師匠。
浮世床も前にほかの人で見た時は眠くなったのだが(なにせ将棋がよくわからない)、面白かったし所作がいちいちきれいだった。

・歌之介師匠の「漫談」。
ウケてる人もたくさんいたけど私にはさっぱり…。

小三治師匠の「お化け長屋」。
落語なんてもんはたいした芸じゃないんだと言う小三治師匠。何かためになることを言うんじゃないかと思ってるのかノートを構えて聞いている人がたまにいるけど、落語家がためになるようなことを言うわけがない。
いやはやすみません…。こんな風にブログに書いたりして…。何をどうしようっていうわけじゃないんですけど、せっかく見たんだから記録しておきたいっていうたんなる貧乏人根性なんです。許して…ばたっ。

今は消防法で会場を真っ暗にすることもできなくなっちゃたけど、昔は怪談話をやるときは場内を真っ暗にして噺家が照明を変えたりしながらやった。また前座が客席にやってきてお客さんの近くに座って、ここぞというところで脅かしたりすると、お客さんが本当に怖がって悲鳴をあげたりして、それが波及して場内が騒然とするようなこともあった。
そういう時に前座が脅かすお客さんというのはたいてい女性でなぜかといえば男は驚くと殴ってくるやつがいるから。女性の中でも話に入り込んでいる人がねらわれる。
…って、今でもそういう風習があったら間違いなく私はねらわれますね…。(噺に入り込むなんてもんじゃない…)

怪談話を聞いてどんどん怯えていく人と、全然怖がらずに変なところで突っ込みを入れてくる人の対比がおかしくて楽しかった。小三治師匠が小心者にも無骨者にも見えてくる。楽しい。